鎖国体制完成を目前にした江戸初期の長崎に、通辞として赴いた上田与志。役人としての確実な立身を望んでいたはずの彼は、いつしか、鎖国派と海外交易派の政争の渦に巻きこ ...
愛の永生、芸術の滅びと永遠を、雄渾な歴史のうねりのなかに描く。
... 天草の雅歌良行個人的な体験大江健三郎砂の女安部公房大阿部備也中世の再発見・・・・・ BRAINM 100 リン丸谷才一日本語のためについて考えるジョン・アーヴィングの世界村上春樹・他バロック音楽皆川達夫野田狂気の起源をもとめて中公新書炎のなかの絵 ...
... 天草の雅歌』(新潮社)を連載していた。「出版社から送られてくる日本史関係の膨大な資料のほかに、精神を安定させる〈重し〉として、愛用していた分厚いシェイクスピア全集(坪内逍遥訳)がどうしても必要だと言われ、急いで航空便で送った。シェイクスピア ...
... 天草の雅歌』でも、私が遠い青春期に描きたかったのは北原白秋や木下杢太郎、芥川龍之介などが切りひらいた南蛮的、邪宗門的異国情緒だった。すくなくとも白秋、杢太郎、龍之介の異国情緒に溺れることがなかったら、『天草の雅歌』は絶対に書かれることが ...
北原白秋の「邪宗門」に収載されている11編の詩から7編を〈第二集〉として作曲。エキゾチックで哀しく美しく希望に満ちた作品。〔曲目〕1.日ごとに、黄金日向葵、一 ...
... 雅歌」をひとつの連続した物語としてみる解釈もかつてはあったが、今日の主流は、ある基本的な まへり、その我上にひるがへ ... 天草雅歌」(『邪宗門』所収、一九〇七年)や辻邦生の小説『天草の雅歌』(一九七一年)といった作品も、聖書のこの「雅歌」を ...
高橋和已. 天草雅歌四十年八月、新詩社の諸友とともに遠く天草島に遊ぶ。こはその紀念作なり。「四十年十月作」[ #改ページ]天艸雅歌角を吹けともわが佳藕よ、いざともに野にいでてすぎうつのたりほばれいはたいざさらば馬鈴薯の畑を越えジャワ瓜哇びとが ...
... 雅歌-顛末さうび『花ありき、われらが薔薇さうさうび凋みにき、われらが薔薇。』よをうなわが畑、その日の薔薇、さうび『何ゆゑ。』と問へば、かくこそ、 したうづ火にいぶる紅き韈 న む. 高機天草雅歌-高機に梭なげぬ。きり、はたり。その胸に梭なげぬ ...
... 天草雅歌』というのがありますが、天草というのは南であると同時に西であるというような、あまりはっきりしませんね。白秋と木下杢太郎が天草旅行をするんだけれども、西洋志向と南の志向とがどうもミックスしていますね。岡谷絵の場合ですと、南島を ...