内容説明
本書では、次のことをわかりやすく丁寧に解説しています。歴史に見る人間と金属の関わり。鉱物の中から純度の高い金属を取り出す技術。金属に必要な強さ、必要な柔らかさを与える原理と方法。金属に自由な形を与える原理と方法。人ともっとも関わりが深い、鉄に関すること。身のまわりや最新技術、生き物の中で活躍している金属のこと。とくにユニークな特徴をもつ金属のこと。本書を読めば、金属学の基礎がしっかり理解できます。
目次
1 歴史の中の金属
2 金属の性質
3 金属を産み出す
4 強さの作り込み
5 形の作り込み
6 鐵~金の王なる哉
7 身のまわりの金属
8 個性派金属
著者等紹介
徳田昌則[トクダマサノリ]
1938年生まれ。1965年東京大学大学院博士課程修了。工学博士。同年より2001年まで東北大学にて、教育研究に従事。東北大学名誉教授。専門は、金属製錬、環境工学。著書(共著)に「廃棄物の溶融技術」(エヌ・ティー・エス)など。最近10年は、地域研究、技術移転さらに大学・高専評価事業に関わっており、現在NPO地域研究応用センター理事長
山田勝利[ヤマダカツトシ]
1941年生まれ。東京大学工学部冶金学科卒業。新日本製鐵(株)で自動車用薄鋼板や電縫鋼管の品質の研究さらに新素材研究に従事。1995年「炭素繊維/アルミニウム合金複合材料の引張、圧縮強さに関する研究」で工博取得。この後東洋エクステリア(株)で、建築用材料の研究開発に従事した。現在は技術コンサルタント、物質・材料研究機構の特別研究員(非常勤)で環境材料調査研究を担当
片桐望[カタギリノゾム]
1945年生まれ。東京大学工学部冶金学科修士課程修了。(株)神戸製鋼所で製鋼精錬に関する研究や鉄を中心とした研究企画に従事。この間、1981年「LD転炉の制御モデルに関する研究」で工博取得。この後神鋼リサーチ(株)に移籍し、主として環境関連の調査研究に従事し、リサイクル関連で多数報告書作成。現在は、横浜国立大学に産学連携コーディネーターとして勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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