内容説明
古来より、船の事故はつきることがなく、レーダーやGPSが駆使される現在でも海難の七〇パーセントは人間の不注意、不用意な行動に起因するといわれる。本書に登場する二九隻の艦船にはどのような恐るべき出来事が起きたのか。近代から現代までの一八〇年間に生じた人間の失態による驚くべき事件をそれぞれの時代背景と共に綴る。
目次
フリゲート艦メデューサ号の遭難事件
アメリカ軍艦ソマーズ号の反乱事件
輸送艦バークンヘッド号の遭難と教訓
外輪客船サルターナ号爆沈事件
帆船マリー・セレステ号の謎の漂流事件
人災・客船アトランチック号の座礁事件
テームズ河の悲劇、遊覧船プリンセスアリス号切断
巡洋艦「畝傍」の失踪事件
客船ブルゴーニュ号の遭難にまつわる醜聞
遊覧船ゼネラル・スローカム号炎上事件〔ほか〕
著者等紹介
大内建二[オオウチケンジ]
昭和14年、東京に生まれる。37年、立教大学理学部卒業後、小野田セメント株式会社(後の太平洋セメント株式会社)入社。中央研究所、開発部、札幌支店長、建材事業部長を歴任。平成11年、定年退職。現在、船舶・航空専門誌などで執筆。「もう一つのタイタニック」で第4回海洋文学大賞入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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