内容説明
昼間働き夜学ぶ、定時制高校の生徒たちが指折り数えて詠いあげた31文字。技巧も飾りもない、ありのままの思いがこめられている。働く充実感と辛さ、生きる喜びと悲しみ、そして自分の無力への嘆き。生き難い環境の中で、それでも生き続けようとする者たちの青春の短歌。
目次
1 不登校、ひきこもりから定時制高校へ
2 短歌が引き出すもの
3 厳しい労働現場から
4 生きるつらさを詠う
5 友の支え、ひとへの思い
6 卒業できなかった生徒たち
7 友を喪う歌―震災を経験して
著者等紹介
南悟[ミナミサトル]
1946年兵庫県西宮市生まれ。日本大学文理学部国文科卒業。尼崎市福祉事務所ケースワーカー3年を経て、1974年より兵庫県高等学校国語教員。兵庫工業高等学校に5年、1979年より神戸工業高等学校(夜間定時制)に勤務し現在にいたる(2007年に定年退職後は再任用)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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