出版社内容情報
亡き母に後悔の念あり.自身にうつ,夫の突然死….泣き笑いの後半生をシニカルに描くコミックエッセイ.
目次
人生店じまいはムズカシイ
この歳にならなきゃワカラナイヨ!
「メマイ小僧」登場
妖怪「ウツ・パニ」
カフェ・ハギノ、常連さんの「道の駅」?
病院巡礼
他界行きは、誰にもわからない
いち日、いち日、ともかく朝は来る
著者等紹介
沼野正子[ヌマノマサコ]
1935年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒業。絵本作家。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
44
【人生 まったく 生きてみないとワカラナイ】齢40が「不惑」なら、(2019年発行時)84歳で倍以上生きたことに。今まで平均寿命は他人事だったが、<冥土への距離が、日々縮まっているのはたしか>だと。アラ8になった作者の絵描屋稼業は、創業50年。未だ現役。夫の突然死に、眩暈、鬱やパニック障害……。数々の原因不明の病気と共に日々は続く。この年でわかったこと、わからないこと。泣き笑いの人生をシニカルに描いた。杖を頼りによたよた歩く、今の実感。「アア、この先は、この自分とつき合っていくことになるんだわ……」と。⇒2023/05/18
ごへいもち
21
こんな喫茶店があったらなぁ。話の合う常連客と店主、安くて、駅からの通り道。しかし著者は若い時からこんな病気を抱えながらよく今まで永らえて…2023/04/04
カタコッタ
14
コミックエッセイなのですぐ読めますが、読後は深刻。人生まったく生きてみないとわからないのだそうだ。あーあ、ため息が。2021/03/06
みなず
6
一気読み。あぁ、84歳もこんな感じなのだ…子どもの頃は、20代や親世代が、とてつもなくオトナだと思っていた。が、いざイイ年になった私は、見た目は中高年、頭脳は子どものままだ。きっとこれからもずっと、私の内面は、大して変わらない。ただ、本書や人生の先輩が仰るとおり、“「この年にならなきゃ、わからないよ!」”だけが、増えていくのだろう。2020/12/05
そ吉
2
中年期から老年にかけての人生の出来事を絵本作家が独特の画風で漫画にしたもの。 内容は極めて個人の体験であるがナラティブと言えばナラティブかな。★☆☆☆☆2021/11/02