感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
31
中曽根康弘(98)はタカ派としての実績で戦争責任について厳しく反省し、軍国主義の復活は永遠にあり得ないと宣言(国連演説で)したが、85年8.15、首相として初の靖国神社公式参拝(19頁)。このことに加えて、放射能漏れの責任をとってからあの世へ逝ってもらいたい。誰も98歳まで生き延びれないので。中曽根が官僚時代、政治家として原発の委員長として原発推進してきた責任重大。2013年12月26日、安倍首相は突如、靖国神社に参拝(42頁)。 2015/11/09
gollum
11
歴史のおさらい第二弾。ブックレットではなく、新書ボリュームにすべきだったかな。『外交ドキュメント歴史認識』の内容と一章がかなりかぶる。『外交』は事実関係のまとめとしてよく書けていたが、こちらは歴代政権の歴史認識を筆者の立場でじゅうぶん分析・批判しきれていないうらみがある。結局、ふらふら揺れる“政府の歴史認識”であるかぎり和解は不可能だ。最終章で例示される加藤陽子氏の提案(民間による戦後七十年談話を作って日本国民の理性を示す)や西松建設和解のケースなどに集中した方が有意義なブックレットになったかと考える。2015/09/08
Noboru
6
日中韓の和解は非常に難しい問題だと改めて感じました。やはり、何よりも日本人による先の大戦の総括が必要なのでしょう。安保法制で国会が荒れていますが、安保法制や先の大戦への考えについて、選挙などで国民の総意を汲み取るような事はできないのだろうかと思ったりします。憲法に謳われた国民の権利と義務では、「国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」とあるわけだし、選挙権の行使は義務であるとして、投票の義務化などできないものか…。2015/09/18
Takao
3
2015年8月4日発行(初版)。「和解は可能か」今まさに問われるべきテーマと感じ手に取ったが、発行は4年前。戦後70年「安倍談話」がどのようなものになるか議論されていた頃であり、「戦争法案」が衆院で強行され、参院でさらに強行された9・19の直前の出版。保守の自民党政権の元でも、それなりに近隣諸国との友好関係を図ってきたが、第二次安倍政権の7年半(本書出版時点では2年半)はそれらのかすかな「遺産」を投げ捨ててきた、と感じた。収録されている資料の中では、1965年7月30日の椎名外相の外交演説に注目した。2019/08/26
乱読家 護る会支持!
1
「和解は可能か」、、、左よりの岩波ブックレットにしては、前向きなタイトルやなあと思い手に取りましたが、、、やっぱり安倍政権の批判が9割の本でした、、、( ̄^ ̄)ゞお疲れ様です!2015/12/16