出版社内容情報
本書は、Web-DBアプリケーション構築の基盤技術であるJSP、サーブレット、JavaBeansを一から学ぶ入門書です。はじめて学習する人はもちろん、他の書籍や雑誌などを読んでも分からない人向けに、他に類を見ないほど徹底的にかみくだいて解説しています。Java関連の技術書は理論先行型の難しい解説が多い中、本書は短いサンプルコードを使って「こう書けばきちんと動く」ポイントを体験できます。また、JSP、サーブレット、JavaBeansの動作ルールもていねいに解説していますので、高度なアプリケーションを開発する際にも十分対応できる力が身に付きます。さらに、豊富な図やゆかいなイラストで、理解しやすく読んでも楽しい一冊です。
【目次】
Prologue Webアプリケーションとは何だろう
Chapter プロローグ Webアプリケーションとは何だろう
サーバーサイドJavaとAPサーバー
Webアプリケーションの理解はAPサーバーを理解することにあり
Webアプリケーションの新しい3階層モデル
Webアプリケーションは相手が見分けられない?
レイヤ1の問題をレイヤ2で解決する
ダイナミック(動的)コンテンツとスタティック(静的)コンテンツ
レイヤ3がAPサーバーの本領を発揮する
Webサーバーからサーブレットエンジンへ、サーブレットエンジンからAPサーバーへ
これから解説すること
Part 1 最良のサーブレット
Chapter 1 サーブレットの基本構造
サーバーサイドJavaのメリットとサーブレットの約束事
クライアント側にあるプログラムとサーバー側にあるプログラムのメリットとデメリット
まず1本のサーブレットを作ってみよう
サーブレットを動かす2つの方法を知ろう
APサーバーがサーブレットを動かすときの約束を知ろう
このサーブレットの改善箇所を考えてみよう
Chapter 2 効率的かつ洗練されたサーブレットの作成
マルチスレッド、DB接続、パフォーマンス、セキュリティに対する改善
サーブレットのまずいところを確認する
改善ポイント(1):マルチスレッド処理に対する改善
改善ポイント(2):DB接続に関する改善
改善ポイント(3):Java処理パフォーマンスに対する改善
改善ポイント(4):セキュリティに対する改善
改善後のサーブレット
次章は
Part 2 JSPとDBアクセス
Chapter 3 JSPを使ったDBアクセス
サーブレットとJSPの違いを知ろう
JSPって何!?
JSPを知るために、まずサーブレットを知る
サーブレットとJSPの違いは?
JSPの起動方法は?
Chapter 4 JSPを使ったDB更新処理
DBアクセス専用のJSPタグを使ってみよう
Javaコードが多すぎる!
前章のJSPページを拡張JSPタグを使って改造する
JSPページでテーブルにレコードを追加する
JSPページでテーブルからレコードを削除する
JSPを使ったサーバーサイドJavaプログラムのデザインとは
Part 3 JavaBeansの作り方・使い方
Chapter 5 プログラムのコンポーネント化
業務処理の最高部品JavaBeans
サーバーサイドJavaを理解するためのステップとは
コンポーネント化の発想が生まれた理由
コンポーネント化を理解するための手順
ベースとなるプログラムを理解する
パッケージ名を付けたプログラムの実行方法
プログラム中にある処理をメソッドにする
メソッドをそのまま1つのクラスに作り替える
継承によるクラスの再利用
JavaBeansはプログラムを作るときのお作法のようなもの
クラスをJavaBeansに作り替える
JavaBeansをテストする
JavaBeansからその他の部品に発展させる
Chapter 6 JavaBeansとJSPの関係
JSPページからJavaBeansを呼び出す
JavaBeansとJava実行環境の関係を知ろう
JSPページの業務処理はJavaBeansに置き換えられる
それではJSPページとJavaBeansの関係は?
JSPページからJavaBeansを呼び出してみよう
JSPページはもっとシンプルにできる
Chapter 7 JavaBeansを呼びさすJSPタグ
JSPページをもっとシンプルにしよう
まだ変更の余地のあるJSPページ
JavaBeansがJSPタグに歩み寄る
最後の仕上げ
サーブレットからJavaBeansにアクセスする手順
三角関係のススメ
Part 4 サーブレット+JSP+JavaBeans
Chapter 8 サーバーサイドJavaのプログラム間通信
プログラム間でのデータの受け渡し方法を知ろう
プログラム間通信とは何?
プログラム間通信の基本的な考え方
サーブレット間のデータ受け渡し方法
では、試してみよう
データ格納領域はどれを使えば良いの?
新たな関係
Chapter 9 サーブレットによるJavaBeansとJSPの制御
連携して動くコンポーネントの作成
JavaBeansとJSPを連携させるサーブレット
サーブレットのひな型を見てみよう
ひな型をもとに記述してみよう
呼び出されるJSPページを見てみよう
制御サーブレットを呼び出すための入力ページ
動かす準備をしよう
Epilogue コンポーネントをAPサーバーで動かす
Chapter エピローグ コンポーネントをAPサーバーで動かす
環境設定とパッケージング、配置
コンポーネントを活用する手順
(1)導入プランの作成
(2)コンポーネントを修正する
(3)コンポーネントをコンパイルする
(4)パッケージング
(5)APサーバーへの導入(デプロイ)
(6)稼動テスト
開発ツールを使ったコンポーネント開発
まとめ
COLUMN
クラス名やインスタンス名の付け方
スレッドセーフの問題を解決するときの注意点
インターネットではユーザー数を把握しにくい
データソース
サーブレットのセキュリティ(1)
サーブレットのセキュリティ(2)
スペシャルキャラクタの種類
パフォーマンスアップのための工夫をもう1つ
WebサーバーとAPサーバーの違い
セキュリティに注意!!
JSPページでインポートするパッケージ/しないパッケージ
拡張JSPタグとオープンなサーバーサイドJavaの関係は?
なぜ検索結果を参照するタグがgetPropertyなのか?
クラスの関係をUMLで表わす
JavaBeansを保存できる??
なぜアクセッサメソッドみたいな面倒なものが必要なの?
サーブレットで守るべきセキュリティ
JSPの%タグの内容はサーブレットのserviceメソッドに展開される
JavaBeansのインデックス(配列型)プロパティには、2組のアクセッサを用意しよう
HTMLやURLとも連動するJSPタグ
サーブレットをグループ化する手法がWebアプリケーション
みなさんの腕試し!?
有効範囲を表わす「スコープ」の考え方
サーブレットからJSPページを呼び出す際の注意
パッケージをAPサーバーへ導入する
内容説明
本書は、Web‐DBアプリケーション開発に不可欠なJSP、サーブレット、JavaBeansの入門書です。難しい技術論は書いてありません。JSP、サーブレット、JavaBeansの基本的な仕組みや動作、使い方などを解説し、読み進めるうちにサーバーサイドJavaの全体像がつかめる内容になっています。サンプルプログラムもさっと目を通せば理解できるほど、短くてシンプルです。しかし、その中には開発に必要な要素がしっかりつまっています。難解と思われがちなサーバーサイドJavaの世界が、ずっと身近になる一冊です。
目次
Prologue Webアプリケーションとは何だろう
1 最良のサーブレット
2 JSPとDBアクセス
3 JavaBeansの作り方・使い方
4 サーブレット+JSP+JavaBeans
Epilogue コンポーネントをAPサーバーで動かす