内容説明
自然に畏怖を感じていた中世の人びとは、地震・洪水・戦乱などの災害は神の摂理であり、その前兆があの世から送られてくると考えた。天文・動植物などに見られる様々な異変から、中世人が災害をどう予測していたかを考える。
目次
天の知らせ
地表を取り巻く世界
寺や神社での知らせ
動植物へのまなざし
人と事件を通して
災害への対応
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/04/07
やまだてつひと
1
中世の時代(十二世紀から十六世紀の間)で、人々が吉兆な凶兆をどのように察知していたのを説明している本。星や太陽の動きから海や風の動き果ては動物の動きなど、様々な日常と違う動きを見てその動きに意味づけをしていく人達を見ていると、今を生きる私達にも通じる物を感じた。対象が中世と今では違うにしても、不安を感知しそれに意味づけをしていく行動というのは、変わらない。それについて気づかせてくれる本ではあった。どの時代も意味が分からない事は怖いというのがよく伝わってきた。2024/05/11
左京大夫
1
興味深い内容でしたが、事例紹介が中心だったので若干の物足りなさは否めません。2022/08/19