出版社内容情報
【内容】
いまだかつて例を見ないほどの少子高齢化という大きな流れのなかで、「家族」はどのようにその姿を変えていくのか、家族概念そのものが問い直されている。現代日本社会と家族とのかかわりにおいて、いま何が問題となっているのかを、家族をめぐる政策、実践、運動から検証する。
【目次】
序 現代家族と家族政策
現代家族論の基本的視角
過剰と空白
──世話することを巡る言説について
子どもの生活と子育て支援策
医療と癒しの現代的課題
──患者家族の医療体験とケア
家族はなぜ介護を囲い込むのか
──ネットワーク形成を阻むもの
老人ホーム利用者のライフヒストリー
年金給付にみる配偶者概念と女性の年金権自立
家族政策における福祉多元主義の展開
あとがき
内容説明
家族はその存立のために国家への依存をますます拡大してゆきます。他方では、家族はその存立にくわえられる国家による介入にいっそう反発するようになります。この二つの動きは矛盾しています。しかし、それらはいずれも現代が必然的にした傾向です。われわれは、一方を理由にして、他方を拒否するというゆきかたをとる訳にはゆかない。この矛盾をあえてそのまま引きうけて、現代における家族と国家の関係を考えてみよう。この最終的かつ根源的な問題意識にもとづいて、本書に収録された各論文をとおして読み、考えてください。
目次
序 現代家族と家族政策
現代家族論の基本的視角
過剰と空白―世話することを巡る言説について
子どもの生活と子育て支援策
医療と癒しの現代的課題―患者家族の医療体験とケア
家族はなぜ介護を囲い込むのか―ネットワーク形成を阻むもの
老人ホーム利用者のライフヒストリー
年金給付にみる配偶者概念と女性の年金権自立
家族政策における福祉多元主義の展開