大人の国語―隠れた名文はこれだけある

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 581p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784569624891
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0030

出版社内容情報

大人が読むにふさわしい珠玉の名文を厳選。

日本語ブームのなかでも取り上げられなかった珠玉の短編、躍動する名文を厳選。日本を代表する文学作品の醍醐味が味わえる書。

山本周五郎「松の花」、江戸川乱歩「悪人志願」、石川喬司「袋小路に陥ったスパイ小説」、佐藤春夫「田園の憂鬱」、開高健「越前ガニ」、司馬遼太郎「軽薄へのエネルギー」、河盛好蔵「イヤなやつ」、向井敏「殺し文句の功罪」、中野重治「短歌写生の説」、伊藤整「近代日本における『愛』の虚偽」、室生犀星「高村光太郎」、中村幸彦「専門白痴的考証法」、折口信夫「逍遥から見た?外」……小説、エッセイ、詩から評論、学術文まで、稀代の書誌学者が眼光紙背に徹して選び抜いた名文を集大成。それぞれに「なぜ選んだのか」の解説を添える。その条件とは、人をひきつける文体、傑出した作品の読解力、感動を呼ぶ表現力、学問的な新機軸、などであり、どの解説を読んでも「よい文章」を見分ける目を養う鍛錬となる。本書は、受け身の鑑賞に終わらない画期的な文章読本であり、すべての読書人に贈る、世俗の常識を見破る智恵の宝庫でもある。

[第1部]小説・詩・エッセイを楽しむ 
●山本周五郎の偉業 
●探偵小説の醍醐味 
●『田園の憂鬱』の世界 
●飽くなき「表現欲」の結晶 ほか 
[第2部]評論に親しむ 
●文藝時評と文藝評論 
●第一級の詩人による最上の評論 
●大御所批判の切れ味 ほか 
[第3部]学者の文章に学ぶ 
●学問と向き合う姿勢 
●天才の表現方法 
●文章の品格とは何か ほか

内容説明

稀代の書誌学者が眼光紙背に徹して選び抜いた名文の集大成。すべての読書人に贈る、世俗の常識を見破る智恵の宝庫。

目次

第1部 小説・詩・エッセイを楽しむ(山本周五郎の偉業;探偵小説の醍醐味;『田園の憂鬱』の世界 ほか)
第2部 評論に親しむ(文芸時評と文芸評論;第一級の詩人による最上の評論;大御所批判の切れ味 ほか)
第3部 学者の文章に学ぶ(学問と向き合う姿勢;天才の表現方法;文章の品格とは何か ほか)

著者等紹介

谷沢永一[タニザワエイイチ]
関西大学名誉教授。文学博士。昭和4年、大阪市生まれ。昭和32年関西大学大学院博士課程修了。関西大学文学部教授を経て、平成3年退職。サントリー学芸賞。大阪市民表彰文化功労賞。大阪文化賞。専攻は日本近代文学、書誌学。評論家としても多方面で活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiro

3
物凄いボリューム。三部構成で一部は小説等、二部は評論、三部は学者の研究エッセイと分けて、著者イチオシの、名文なのに世評に不足のある文章を紹介し、それぞれに著者渾身の解説が付いている。二部までは一生懸命に読んだけれど三部の学者の文章は漢学や仏教の話についていけず飛ばし読みした。文壇や学界の通説や権威者であっても著者の見識に照らして不勉強や嘘があれば厳しく批判する。その舌鋒の鋭さ。体裁やしがらみに構わず本心の思いの丈をぶつけたような言い方。志賀直哉や森鴎外や吉川幸次郎など被害者多数。真偽はいずれ確かめないと。2022/09/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1793656
  • ご注意事項