大気圏の環境

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784501617608
  • NDC分類 451
  • Cコード C3051

出版社内容情報

 地球環境は水圏・気圏・地圏の3圏の環境で構成されている。本書では,既刊の『水圏の環境』(東京電機大学出版局刊)に続き大気圏の環境問題を採り挙げる。
 大気圏の環境問題は煙突からの煙の拡散のように局所的な問題から,フロンガスによるオゾン層破壊や二酸化炭素による温暖化の問題などの地球規模の問題まで広範囲に及ぶ。本書ではこれらの大気圏の環境問題を最近の知見も含めて広範囲に採り挙げるとともに,平易に執筆し,より多くの読者に大気圏の環境問題についての理解を深めていただくことを目的としている。
 なお,流体の運動の基礎方程式・密度流・拡散や分散などについては既刊の『水圏の環境』との重複を避け,「思い出そう」のコーナーに略述,もしくは『水圏の環境』参照などと記述した。
 「水圏の環境」と同様に有能な共著者に恵まれ,初期の目的をある程度達成できたと考えている。本書が世のお役に立てればと願う。
 本書の出版に当たり東京電機大学学術研究奨励金(学術研究援助:研究成果出版費)より補助を受けたことを記して感謝の意を表します。
 西暦2000年1月1日(松風台にて)
有田正光

第1章 大気流動の基礎
1-1 大気の性質
  1-1-1 大気の組成
  1-1-2 気温・気圧・湿度・風速と風向
  1-1-3 気体の状態方程式
  1-1-4 大気の断熱変化
 1-2 大気圏の諸現象
  1-2-1 大気圏の構造
  1-2-2 熱収支
  1-2-3 大気の静的安定性
  1-2-4 低気圧と高気圧
  1-2-5 降雨現象
 1-3 大気流動の基礎
  1-3-1 コリオリ力
  1-3-2 地衛風・傾度風
  1-3-3 境界層・エクマン境界層
 1-4 さまざまな大気流動
  1-4-1 地球規模大気大循環
  1-4-2 気団と前線
  1-4-3 水平対流と鉛直対流
  1-4-4 その他の大気流動
 1-5 拡散・分散現象
  1-5-1 乱流拡散方程式とその解
  1-5-2 テイラーとリチャードソンの拡散理論
  1-5-3 分散現象
  1-5-4 大気境界層中の物質の拡散
  1-5-5 数値シミュレーション・模型実験による拡散予測
  1-5-6 中・大規模大気流道中における物質の拡散
 参考文献
 演習問題
第2章 ガスと大気環境
 2-1 大気中に含まれるガス
  2-2-1 温室効果ガス
  2-2-2 二酸化炭素と地球温暖化
  2-2-3 地球温暖化に伴う諸現象と対策
 2-3 オゾン層破壊
  2-3-1 オゾン層の役割
  2-3-2 フロンガスとオゾン層破壊
 2-4 酸性雨
  2-4-1 酸性雨の原因
  2-4-2 酸性雨の影響と対策
 2-5 自動車排気ガス
  2-5-1 自動車排気ガスの成分
  2-5-2 ロスアンゼルス型スモッグ
  2-5-3 自動車排気ガス対策
 2-6 ダイオキシン汚染
  2-6-1 ダイオキシンの毒性
  2-6-2 ダイオキシンの発生源と拡散
 2-7 エネルギーと環境
  2-7-1 人間生活とエネルギー消費
  2-7-2 クリーンなエネルギー
  2-7-3 効率的なエネルギー変換とエネルギーの効率的利用法
 参考文献
 演習問題
第3章 植生・都市・砂漠と大気環境
3-1 植生と大気環境
  3-1-1 植生の構造と機能
  3-1-2 光合成
  3-1-3 吸水と蒸散
  3-1-4 植生群落内の微気象
 3-2 都市と大気環境
  3-2-1 都市気候とヒートアイランド
  3-2-2 ヒートアイランドの出現条件・出現状況
  3-2-3 都市境界層の構造
  3-2-4 都市地表面の熱特性
  3-2-5 都市キャニオンと大気環境
  3-2-6 ビル風
  3-2-7 都市域のエネルギー消費
  3-2-8 都市大気環境緩和対策
  3-2-9 大気境界層のシミュレーション
 3-3 砂漠の大気環境
  3-3-1 砂漠と砂漠化
  3-3-2 砂漠の熱収支と大気混合層
  3-3-3 砂漠の中のオアシス
 参考文献
 演習問題
第4章 水文現象と大気環境
4-1 地球上の水の分布と循環
 4-2 水循環と大気環境の関わり
  4-2-1 水循環がつくる温暖な大気環境
  4-2-2 水の物理的性質と大気環境
 4-3 人間活動によって変化する水循環と大気環境
  4-3-1 土地利用の変化が水循環・大気環境へ与える影響
  4-3-2 地球温暖化と水循環変動
 参考文献
 演習問題
第5章 気圏から水圏・地圏への負荷
5-1 降水・乾性降下物の量と質
  5-1-1 大気から地上への負荷
  5-1-2 粒子の特性,測定方法
  5-1-3 降下物の量と組成の特徴
 5-2 地域での物質循環と下流への影響
  5-2-1 森 林
  5-2-2 都 市
 5-3 地域からの負荷流出モデル
  5-3-1 原単位法
  5-3-2 流域水・物質動態モデル
 5-4 地球環境問題と水資源の質
  5-4-1 地球温暖化と水資源の質
  5-4-2 酸性雨と水資源の質
 参考文献
 演習問題

習問題の解答

索引

内容説明

大気圏の環境問題は煙突からの煙の拡散のように局所的な問題から、フロンガスによるオゾン層破壊や二酸化炭素による地球温暖化の問題などの地球規模の問題まで広範囲に及ぶ。本書では、これらの大気圏の環境問題を最近の知見も含めて広範囲に採り挙げるとともに、平易に執筆し、より多くの読者に大気圏の環境問題についての理解を深めていただくことを目的としている。

目次

第1章 大気流動の基礎
第2章 ガスと大気環境
第3章 植生・都市・砂漠と大気環境
第4章 水文現象と大気環境
第5章 気圏から水圏・地圏への負荷