ちくま学芸文庫<br> 漢文の話

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漢文の話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480090270
  • NDC分類 920
  • Cコード C0195

内容説明

江戸の伊藤仁斎、荻生徂徠、明治の漱石、鴎外、露伴、昭和の荷風、芥川龍之介…、日本人は漢文を愛し、日々の覚えや自らの思いを漢文で記した。また、「論語」「五経」「史記」などの古典は必読の書でもあった。私たちの教養に深く入り込んでいた漢文を歴史的に説き起こし、その由来や美しさ、読む心得や特徴などをわかりやすく解説する。見慣れぬ漢字に臆せず、直感を養い、リズムを重視する―中国文学の碩学が、優れた例文を示し、漢文が本来的に持っている魅力を余すところなく語った最良の入門書。

目次

上篇(はじめに;漢文を読む心得のはじめ;漢文の訓読―日本語としての処置;中国の文章語としての性質 その一 簡潔;中国の文章語としての性質 その二 リズム)
下篇(「五経」の文章;古代の議論の文章―「孟子」を例として;古代の叙事の文章―「左伝」を例として;歴史書の文章;中世の美文;近世の議論の文章としての「古文」;近世の叙事の文章としての「古文」;白話文)

著者等紹介

吉川幸次郎[ヨシカワコウジロウ]
1904年、神戸市に生まれ、1980年、没。1923年京都帝大文学科に入学、支那文学を専攻。’28年中国に留学、’31年帰国。同年、京都大学人文科学研究所東方学研究部の研究員となり16年間をすごす。’47年京都大学教授。この間、数々の著書を発表、日本の中国文学の普及に大きく貢献、芸術院会員、文化功労者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hatann

10
日本の教養にも深く入り込んでいた漢文を、歴史的に説き起こす。漢文は五経が編纂されたころから、話し言葉から乖離した書き言葉であった。諸地域の方言の相違による意思疎通の困難さを克服し、漢文は中国はもとより朝鮮、日本でも共有された。簡潔とリズムを重視するが故に、日本では訓読法が開発され、漢文は共通言語として、様々な文化・技術を伝来させた。唐代から発展する白話文は現代中国語に連なるが、口語に接近するものであり、訓読法では読みがたい。中華圏の伝統文化を支えた漢文を教養とすることが、東洋の方法を可視化する手段となる。2023/10/22

そーうん

5
「はじめに」の一章に示される日本人と漢文の関係、既に圧巻。辞書を引かない方がよい、という助言が心に残った。2018/04/10

もち

5
とても為になった。1回生のときに読みたかった。2016/08/05

p31xxx

4
漢文が日本人にいかに愛されてきたか、なぜ今漢文を読んでほしいか、読むなら何から始めればいいのか、といった内容を全くの初心者にもわかりやすく丁寧に解説している、本格的な漢文の入門書。さらりとも読めるがボリュームもあって読み応えは十分。注意深く読み込めば白文からでも漢文を読むことだってできるだろうと思う。中学高校を通して苦しんだ「置き字」に関して、「漢文はリズムを優先して助詞は基本的に省略可能な点で英文とその構造が大きく異なる」という旨の解説がわかりやすかった。一度漢文を挫折した人にも教養としてお勧めしたい。2011/08/04

あだこ

4
直感に従えという著者のアドバイスに従って、解説に沿いながら懸命に引用されている漢文を読んでいくと、なんだか漢文が読めるようになった気がした。今度、論語でも読んでみようか。2009/12/03

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