内容説明
よい文章―つまり、わかりやすく、自分にしか書けない、そんな文章を書こう!本書がめざすのは、種類やジャンルを超えたすべての文章に共通する創造的表現。実践的に作文用紙に鉛筆を走らせ、友達やプロの作家の作品を味わい、創作の過程を通して自分の言語観や文章観を鍛え直す。具体的で多様な課題に取り組むことにより、発想を形にする方法、〈メモ〉から文章を構成する手順、ことばの磨きかたを体験的に修得する文章表現の実戦書。もう何を書けばよいかわからない、なんて言わせない。
目次
第1章 文章表現入門―自分にしか書けないことを書く
第2章 ことばは自分の中にある―レッスン「最初の記憶」
第3章 目とこころとことばと―レッスン「水の入ったコップ」
第4章 文章は「断片」によって輝く 1―メモ論
第5章 人間へのまなざし―レッスン「私の出会った人物」
第6章 演技することばたち―レッスン「モーツァルトへの手紙」ほか
第7章 文章は「断片」によって輝く 2―断片論
第8章 “なにか捉えられないもの”―レッスン「学園の断片」
第9章 想像・夢想・他者―レッスン「もう一人の自分」
第10章 文章の完成―方法としての「断片」
著者等紹介
梅田卓夫[ウメダタクオ]
1938年、岐阜県に生れる。名古屋大学教育学部卒業。愛知県立の高等学校国語科教諭を経て、現在、愛知淑徳大学文学部、文化創造学部非常勤講師。日本現代詩人会会員。1980年代のはじめから共同研究により万人のための創造的文章表現の実践と理論化にとりくむ。共編著に『高校生のための文章読本』『高校生のための批評入門』『高校生のための小説案内』『新作文宣言』(以上筑摩書房)、『ことばを豊かにする教育』(明治図書)など。詩集に『物たちの位置』『額縁』、散文集に『消えない風景』などがある
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