内容説明
フランスに古来伝わる蛇女伝説メリュジーヌ。日本の「鶴女房」伝説とも共通する物語構造は、形を変えて古代世界各地の説話にも見られる。両性具有という異形性を手がかりに、こうした各地の説話に共通する心性を探り、西欧キリスト教世界の背後にうごめき、古代ケルト以来各地の神話にも通底する闇の精神史を明らかにする。
目次
序論 メリュジーヌの魔法
第1章 メリュジーヌの伝説
第2章 メリュジーヌの伝承
第3章 メリュジーヌの神話
第4章 メリュジーヌとリリト
第5章 メリュジーヌの本質
日本の蛇龍神話との比較―解説に代えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちこたん
12
★★☆☆☆メリュジーヌというフランスの蛇女の伝説を、ケルト神話やギリシア神話やユダヤ神話、インド神話などのあらゆる神話と照らし合わせて考察している本。私はこの分野の知識がないので9割がた理解できなかったけど、神話に詳しい人ならもっと楽しめると思う。ただ、考察からの帰結がかなりぶっとんでいるところもしばしばあった気もする。それでも神話や民話特有の詩的で美しくて残酷でエロティックな雰囲気をたっぷり楽しめたので、満足。2014/11/25
ckagami
0
なんか、結構トンデモ本?2014/07/05
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