出版社内容情報
「最後の秘境」とも形容される人間のからだ=人体は、人類にとって永遠の興味と関心の対象です。60兆の細胞から成るといわれる人体は、いかにすぐれ、また、いかに巧妙なものなのか…年齢の壁をこえて私たちが知りたい"素朴な疑問"への回答を求める試みが、本シリーズの原点といえます。とかく難解になりがちなこうしたテーマを、ビジュアルな情報をふんだんに盛り込むことで<面白く><分かりやすく>、あたかも、人体の中を行く"探検物語"=驚きと感動のドキュメントに仕立てます。
内容説明
変わりゆく食生活、ふりかかるストレスが日々、胃腸を攻めたてる。それでも働き続ける消化吸収、その秘めたる“技”。NHKサイエンススペシャルの出版化。
目次
1 飽食の今、自然の恵み、収穫への祈りが味覚の記憶をよみがえらせる
2 それは5億年前、単純な袋として誕生した。そして今、胃腸は心の“ゆらぎ”を映しだす
3 ここで演じられるドラマからは細胞たちが、35億年をかけて獲得した美しい生命の波動が伝わってくる
4 かつて細胞が微生物を巧みに取り込んだように大地と共生し、細菌と共存する。それが生命の姿