感想・レビュー
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ハヤカワショボ夫
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空海の秘密曼荼羅十住心論の口語訳・解説本。なぜ宗教に魅かれるのか、学問が急速な細分化により目的が混濁し手段が目的になり魂の救済はされない。自己保存の要求を放棄し生の徹底を目指すためと説く。空海は論敵徳一の三一権実諍論での真言宗両部の矛盾を把握し敢て『弁顕密二教論』で「大日教」つまり大乗の立場を取り知的誠実さを捨る。これは大衆にとって佛陀の<現行的梵行>の重さに耐えられないからである。神から見て細胞レベルの我々を健康に保つため我々を煩悩で欺くが<アーラヤのニヒリズム>を克服したとき神は現成する。【図】★★☆2015/07/31
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