新潮文庫<br> 春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る

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新潮文庫
春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101199214
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

村椿五郎太、25歳。先祖の不始末といまいち野心に欠ける遺伝子が災いして、うだつのあがらぬ小普請の身。目下の目標は、学問吟味に合格して御番入りを果たすこと、なのだが、文茶屋での代書屋の内職も忙しい。そんなのんびり男を焦らせたのは、幼なじみの紀乃。学ならずんば、恋もままならず―。どうする、五郎太!代書屋に持ち込まれる騒動、そして一進一退の恋と学業の行方や如何に。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949(昭和24)年、函館市生れ。函館大谷女子短期大学卒業。’95(平成7)年「幻の声」でオール読物新人賞受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

143
各小編のタイトルが、読後これほど身に迫ってくる作品も珍しいでしょう。親と子、師匠と弟子、そして男と女、それぞれを想い慈しみあう、江戸市井のものがたり。「花が咲けばその花に、空が青ければその空に、月が昇ればその月に祈りを込めまする」この言葉にしみじみできるあなたなら、この作品を楽しめるはず。私も祈りを込めながら、静かに読み終わりました。2015/10/30

優希

112
面白かったです。純愛を貫く真っ直ぐな五郎太がいじらしい。幼馴染の紀乃に想いを寄せつつ、学問に励むのですが、どうも自信が持てないのが可愛らしいなと思います。学問も恋もままならなければど咤したくなりますね。一進一退の学問と恋、代筆業での様々な人との出会いで徐々に成長していく五郎太。最後の告白はよく言ったという感じです。駄目なところも沢山あったけれど、最後にはきちんと春風を吹かせた。まさに「春風ぞ吹く」ですね。2017/03/04

タイ子

90
先日のアンソロジーの中で宇江佐作品があったので改めて再読してみた。初読み感覚で読めるのも嬉しいのか、情けないのか…。小普請の身で内職に代書屋を務める村椿五郎太。学問吟味に合格して御番入りをするしか今の身分を抜け出すすべはない。のんびり屋の五郎太の背を押したのは幼馴染の紀乃の存在。今の身分の男に大事な娘はやれぬと紀乃の父親。五郎太の周りに起こる騒動で学問一筋とは行かず、仲間のため、師匠のため東奔西走の日々。人と人の繋がりは大事にせねばということを最後に教えてくれる。まるで「春一番」が吹いたような胸の内。2022/02/17

じいじ

90
 ほっと心和む、満足感いっぱいの余韻に、まだ浸っています。主人公は、25歳の野暮で武骨で閑職に甘んずる青年武士・村椿五郎太。相思相愛の幼馴染み紀乃との婚姻は「うだつの上がらぬ輩にはやれぬ…」と父親から通達が…。そこで、一念発起する五郎太が目茶目茶カッコいい。人と人の繋がりが丁寧に描かれています。人への思い遣りの大切さが胸に沁みてきます。夫を亡くした母と息子、手習い所の先生との師弟の絆、同輩との友情…著者の温かさが伝わってきます。男の嬉し涙、花婿の感激涙の場面が、まだ残っています。宇江佐さん傑作の一冊です。2016/04/25

greenish 🌿

73
先祖の不始末と野心に欠ける遺伝子が災いし、うだつあがらぬ小普請の身の村椿五郎太。代書屋内職に励みながら御番入りを目指すも、幼なじみ紀乃との恋もままならず。どうする五郎太! ---奢らず謙虚に、時に弱気になりながらも、己の道を切り拓いた五郎太。師や友に恵まれて、支えられ導かれたのも、五郎太の人柄故でしょう。《魚族の夜空》の章。「人間の運命。何が幸いし、何が災いするか知れたものではない」・・・定められた運命だとしても、幸いとするか憂いとするかは自分次第なのですよね。 春風に撫でられるような爽やかなお話でした。2014/03/20

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