新潮文庫<br> もの思う葦 (改版)

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新潮文庫
もの思う葦 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101006147
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

初期の「もの思う葦」から死の直前の「如是我聞」まで、短い苛烈な生涯の中で綴られた機知と諧謔に富んだアフォリズム・エッセイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

139
太宰の随想集というのが興味深かったです。鋭い観察眼とユーモアのセンスが光っていました。エッセイなので読みやすいかなと思いきや、意外と言葉や文章が重く、気軽に読める感じではなかったです。短い人生の中で刻んだ言葉だからこそ響くものがあるのでしょうね。面白かったです。2016/07/28

ケイ

137
太宰がまだ生きているみたいに思える文たち。随筆や手紙やボヤき。粗末な着物が少しはだけた格好の太宰が、畳の上の文机でつらつらと書いているのが見える。きちんと書こうとすれば失敗ばかり。丸めた原稿用紙が散らばる。進まぬ。少しの原稿料をもらって書くものは、ええぃままよ!と仕上げる。そして、文句だったり、喧嘩を売る時は、筆が止まらないみたい。特にね、最後の志賀直哉に向けた文章なんて、文句罵倒を通り越して、もう恋文よこれ。晩年の志賀直哉はそう思えたんじゃないかしら。。無人島に5冊持って行けるなら、1冊はこれにする。2020/04/29

ゴンゾウ@新潮部

116
太宰治の生涯は挫折と逃避の連続であり、その根底には彼の人間的な弱さや甘さがあると思われがちである。今回このエッセイ集を読んで強く思ったことは、人間太宰治の純粋さと優しさである。この側面が人一倍努力強かったからあの様な生涯を送ったのだろう。小説家として人間としてありのままを追求し真摯に表現しようとしたからこそあの様な傑作の数々が産まれたのだろう。死を決意しての最期の「如是我聞」は読み応えあった。2014/12/03

青蓮

114
桜桃忌に向けて再読。本書は太宰治のエッセイ。とても興味深く読みました。彼の鋭い観察眼や持ち前のユーモアは流石。井伏鱒二、棟方志功を早期にその才能を見いだすなど芸術的嗅覚も優れていて、太宰さんの鋭敏な美的センスには脱帽です。ラストを飾る「如是我聞」がとにかく強烈。志賀直哉は正直あんまり読んだことはないけれど「これでもか!」という批判に却って興味を持ちました。「本を読まないということは、その人が孤独でない証拠である」この言葉は凄く解る。読書は孤独な行為だ。そして作者との対話でもあると思う。寂しい時は本を読もう2016/06/18

青蓮

86
再読。キラリと光る言葉の数々。「人は人に影響を与えることもできず、また、人から影響を受けることもできない」「愛は、この世に存在する。きっと、在る。見つからぬのは、愛の表現である。その作法である」「絶望は、優雅を生む。そこには、どうやら美貌のサタンが一匹住んでいる」「人間は人間に服従しない」「人間は人間を征服出来ない、つまり、家来にすることが出来ない。それが民主主義の発祥の思想だと考える」「井伏鱒二選集 後記」では師事していた井伏との思い出話が主で読んでいて興味深い。また井伏鱒二も読んでみようと思った。2019/09/15

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