内容説明
イラク情勢は、アメリカのブッシュ大統領が大規模戦闘の終結を宣言した後も混迷を極め、日々新たな問題が噴出している。なぜアメリカの占領政策はつまずいたのか?また、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、イラク戦争と、戦争のイメージばかりが突出するアラブの大国イラクと、日本はこれまでどんな関係にあったのか?戦後初めて紛争地域へ「人道復興支援」の名のもとに派兵された自衛隊。この派兵によって日本とイスラム世界の関係はどう変わっていくのだろうか?『現代イスラムの潮流』の著者が経緯と状況をわかりやすく解説する。イラクの現状、将来のイスラム諸国との関係を考えるために、最適の一冊。
目次
第1章 イラク社会と歴史の特殊性(イラクの歴史―古代~オスマン帝国;イラクの歴史―イギリス支配~湾岸戦争)
第2章 イラクと日本(日本に対する「戦勝国」;石油危機を契機に親密な関係に ほか)
第3章 イラク混迷の理由(浅慮なイラク攻撃;ブッシュ父子の事情 ほか)
第4章 世界で増殖するイスラム過激派(世俗国家トルコとバルカン半島;サウジアラビア ほか)
第5章 日本とイラクの将来(自衛隊派遣のもつ意味;自衛隊は何をすべきか?どうふるまうべきか? ほか)
著者等紹介
宮田律[ミヤタオサム]
1955年、山梨県甲府市生まれ。静岡県立大学国際関係学部助教授。慶応義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。カリフォルニア大学ロスアンゼルス校大学院歴史学科修士課程修了。専門は、イスラム地域研究、国際関係論。イスラム過激派の活動とイデオロギーの解明をテーマに、多くのイスラム国・地域を取材
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