中国の人と思想 〈11〉 康有為

中国の人と思想 〈11〉 康有為

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784081850112
  • NDC分類 122.08

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

17
清末の変法運動の中心人物・康有為の評伝。公羊学派として知られているが、彼の思想を読み解くと春秋公羊伝というよりは孔子を神聖化した「孔子教」の創始者としての面が強いことを指摘する。無論これは、西洋列強におけるキリスト教、日本における神道を意識したこの時代らしさを感じるリバイバル運動である。現在でこそ康有為は先駆者として中国で評価が高いが、そうした政治的文脈を排除し、康有為の書き残したものからその像を浮かび上がらせようという試みは今でも面白い。2020/04/25

ジュンジュン

10
「日本で康有為を紹介する最初の専著」(はじめにより)にして、多分、最後の専著(現在のところ)。彼が表舞台に立った時間は短い。およそ100日間で潰えた戊戌の変法、たったこれだけ。その後の30年間を失意の亡命者、思想家として過ごす。どうして中国の思想家は過去を理想化するのだろう?自身の考えを語るのに、いちいち過去の思想(孔子とか朱子とか)を引用する。彼の場合は孔子。議院制や男女平等を孔子と結びつける。いくら何でも…。ちょうどいい四字熟語を見つけたのでそれで締めたい→牽強付会(182p)。2022/05/27

水無月十六(ニール・フィレル)

2
康有為の思索と生涯についてまとめられた本。同じシリーズの老子よりはあまり興味深い部分がなかったのだが、それは多分あとがきにもあるように、名言名句のようなものがないからかもしれない。あとがきで筆者が死後の世界で催促するなどと言っていて面白かった。康有為研究はこの当時あまり進んでいないようで、今はどうなってるのか知りたい2015/09/28

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