内容説明
すべてが不足する戦時下で、技術者たちの苦闘に支えられた世紀の建造物「大和」はひそやかな進水式をむかえた。刻々と変わる戦況、大和は遂に千尋の海底に没することとなった。しかし、技術者たちが大和建造によって生み出した画期的な生産管理法や建造法は敗戦から11年後に世界一となった日本の造船業に引き継がれた。「生産大国日本」の源流を鮮明に描く力作。
目次
第8章 「大和」進水
第9章 戦時下の船舶建造計画
第10章 商船の大量建造
第11章 多量生産への第一歩
第12章 無責任な精神主義
第13章 狂気の特攻兵器製造
第14章 生産戦での敗北