内容説明
目をクリクリさせて愛らしい表情のミジンコ。しかし、魚など捕食者の多い湖で生きぬくのは大変です。食われないように頭をとがらせたり、深いところにもぐったり、環境が大きく変化する湖にすんでいるミジンコの、不思議でおもしろい生き残り戦略を解き明かすことで、生態系のしくみが見えてきます。環境と生態系を考える1冊。
目次
1 ミジンコに注目(頭をとがらせるミジンコ;ミジンコを食べるもの、ミジンコが食べるもの ほか)
2 ミジンコの正体(からだが透明なわけ;変身の達人 ほか)
3 魚vsミジンコ(魚をおそれるミジンコたち;ミジンコは魚とのたたかいで進化した ほか)
4 湖の水環境を考える(湖はどのようにして汚れるか;湖が汚れると魚が増える ほか)
5 水槽で「湖」の生態系を見る(湖の動物プランクトン群集を調べる;水槽にプランクトン群集をつくる ほか)
6 湖から地球環境を考える(湖は地球生態系の縮図;地球環境を大きく変えた生物 ほか)
著者等紹介
花里孝幸[ハナザトタカユキ]
1957年東京生まれ。1980年千葉大学理学部卒業。国立公害研究所(現・国立環境研究所)に研究者として勤務の後、1995年に信州大学理学部教授。信州大学山地水環境教育研究センター長。専門は陸水生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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