出版社内容情報
一九九五年一月一七日.未曾有の地震が阪神地区を襲った.半年たった今,病院,老人ホーム,学校,「テント村」,それぞれの現場はどう変化しつつあるのか.震災後の自治会,ボランティアや在日外国人の新しい動きは…….自らも被災した執筆者たちは,物理的・精神的な葛藤のなかで,新たな「生活づくり」「まちづくり」を模索し,提示する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
10
◆1995年6月刊。震災発生数か月後の各現場の状況の記述。個人にもスポットを当てている。章立て:①医療 ②高齢者 ③障害者 ④在日 ⑤ケミカル業界 ⑥地域 ⑦学校 ⑧ボランティア ⑨文化 ⑩まちづくり。◆⑥⑧⑨⑩のあたりは中央・地方行政批判が基調。なかでも神戸市主導の大規模開発や「まちづくり」には厳しい論調。⑧海文堂書店の島田氏による震災前に、⑧「六甲山の地下」に建設計画があったシンフォニーホールを巡る市政批判。震災後に計画凍結、200億円ほど損が出たらしい。北野や六甲アイランドの残念さを見るにつけても。2023/01/12
BOX
0
「避難所の人数が減った。」 多くの人が無理をして仮設住宅や民間のアパートに移り、あるいは危険を承知で全半壊の自宅に戻ったためだが、それは被災者が減ったということではない。2011/09/04