出版社内容情報
英米人と日本人とでは,物の見方や感覚そのものに根本的な違いがあるのではないか.著者はその視角から英語表現上の約束事を洗い直し,これまでやみくもに暗記・反復練習すべきものとされてきた文法事項や慣用表現の中に,実は納得しうる理屈や根拠が貫かれていることを明らかにする.英語らしい発想を身につけたい人にとって必読の書.
内容説明
英米人と日本人とでは、物の見方や感覚そのものに根本的な違いがあるのではないか。著者はその視角から英語表現上の約束事を洗い直し、これまでやみくもに暗記・反復練習すべきものとされてきた文法事項や慣用表現の中に、実は納得しうる理屈や根拠が貫かれていることを明らかにする。英語らしい発想を身につけたい人にとって必読の書。
目次
第1部 見えるもの、見えないもの
第2部 動かない自己、動く自己
第3部 存在界のことか、非存在界のことか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hundredpink
16
日本人には無い感覚を日本語で説明しているので非常に難しい。 何度も再読が必要。理解度30%2015/01/30
袖崎いたる
3
神との関係から人称代名詞を語ったり、おおむね世界観などと呼ばれる領域から英語を考えている。2022/08/07
かりぐ
3
日本語は自己をいろいろな場所に移動させるが、英語では静止してとどまり続けるといったこれまで知らなかった日本語と英語の感覚の違いなどが書かれていてなるほどと思える箇所も少なくなかった。しかし、内容に概念的な記述が多いため消化不良気味。帯に書かれていた「画期的な英語再入門」という宣伝文句が適当かというと微妙なところ。2010/06/29
belier
2
文学作品から持ってきた例文の質はいいと思った。ただ、英語の感覚を理解する以前に、このレベルの英文は構文的に解釈するのも簡単ではないと思った。が、読解できるのは前提になっているもよう。それよりも問題だったのは、英語の感覚の長々とした説明がなかなか頭に入ってこない。例にあげられた英文と訳、その説明以外は軽く読み流してしまった。2022/03/05
v&b
2
個別の文法を援用しての英語感覚論。中盤からサッと読み。仮定法を論じた第三部「存在界のことか,非存在界のことか」が存外面白かった。『パピルス』で連載中の「パラリリカル・ネイションズ」の反実祈念や、当世人気かつ重要性の高い「可能世界」もここと接続するのかな、なんて。2013/01/06