岩波講座 物理の世界 さまざまな物質系〈5〉レーザー冷却とボーズ凝縮

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 100p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000111362
  • NDC分類 420.8
  • Cコード C3342

出版社内容情報

ボーズ凝縮は,粒子性と波動性の共存という量子論の根幹に関わる現象である.当初は理論上のことと考えられていたが,最新のレーザー技術により気体原子で実現.ノーベル賞にも輝いたその原理とこれから期待される応用を解説.

内容説明

アインシュタインによる予言から70年あまりたった1995年、現実に起こることはないと長らく思われていたボーズ凝縮が、気体原子においてついに実現された。物質の波動性というミクロの世界の現象が目に見えるスケールで現われる、この不思議な現象を可能にしたのはレーザー光を利用する精緻な技術だった。レーザーでなぜ原子を冷却できるのか、原子と光の性質を巧みに利用するレーザー冷却の手法と、基礎から実用にわたるボーズ凝縮の応用可能性を解説する。

目次

1 常識への挑戦(なぜレーザーで冷えるのか?;理屈(理論)と現実(実験)のあいだで… ほか)
2 レーザー冷却の原理(2準位系原子;2準位系原子と電磁波との相互作用 ほか)
3 いろいろなレーザー冷却法(温度測定法(飛行時間測定法)
磁気光学トラップ(MOT) ほか)
4 気体原子のボーズ‐アインシュタイン凝縮(歴史的背景;BECの実現法 ほか)
5 ボーズ‐アインシュタイン凝縮の応用(BECを使った実験―概観;コヒーレント原子波制御 ほか)

著者等紹介

久我隆弘[クガタカヒロ]
1957年生まれ。1986年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は、量子光学、量子エレクトロニクス
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

phmchb

3
最近、理系の本全く読んでないなと思ったので「化学を変えるマイクロ波熱触媒」という本と共に借りてきた。実に面白い。(・ω・)2014/09/16

えんどうまめ

1
この理論全体にかけて、おのおの最初に考えた人ほんとに尊敬する2012/04/21

てぃゅむ

0
レーザー冷却の基礎を説明してくれている本。2、3章は実際に量子光学の計算をした経験が無いと、この本だけではなかなか理解し辛いかも…なんとなく何をやっているのかを短時間で知りたい人向け? 内容は同著者(久我さん)の「量子光学」と丸被りであるが、量子光学よりも単純に文字数が少なく、言葉での説明が多いので、敷居はかなり低くなっている模様 この本で概要を掴みつつ、必要に応じて量子光学の方でしっかり勉強する、という進め方がベターなんだろうなと…

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/993340
  • ご注意事項

最近チェックした商品