内容説明
新しい科学技術が社会に芽吹くとき―論壇、世論、マスメディアに現れるダイナミクスを分析し科学技術と社会の関わりを問う。
目次
第1部 萌芽する科学技術の捉え方(「語り」の研究とは;言説分析からの接近―「読み解く」;内容分析からの接近―「可視化する」;データマイニングからの接近―「抽出する」)
第2部 萌芽する科学技術とは(萌芽する科学技術の群像;生命科学者の語り)
著者等紹介
山口富子[ヤマグチトミコ]
1995年バース大学社会科学科開発学修士、2004年ミシガン州立大学社会学部博士課程修了(社会学)。現在、国際基督教大学教養学部准教授
日比野愛子[ヒビノアイコ]
2001年京都大学総合人間学部基礎科学科卒業、2006年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専攻は、社会心理学、グループ・ダイナミクス。現在、日本学術振興会特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Bevel
2
STSの言説分析、内容分析する人たちの前提がわかることと、理学系の生命科学研究者のインタビューがよかった。研究者側と市民側でエマージングテクノロジーへの現れ方が異なる。研究者側から市民側に移行するときの様子を、社会調査や既存資料の経時変化で明らかにする。経験的研究の規範性の問題が存在することは認めるけど、論文に書くことはなく、おのおのの自己反省に委ねるという感じ。インタビューに関しては、安全性の議論の収束性と、メディアへの批判意識、自然を知りたいという気持ちの社会化などの論点が面白かった。2022/10/02
mashi
0
3章が特に勉強になりました。3つ以上の変数があるときは素直に多重対応分析すればいいんじゃないかと思ったけど、その場合のbiplotの解釈の仕方がよくわからない…ちゃんと勉強しないと2020/12/30