出版社内容情報
獣医師としてネコを日々診察していると、同じ年齢なのに体の状態がまったく異なるケースに出くわします。
とくに「中年」といえる7歳からのケアは、ネコの寿命を大きく左右します。
本書では、主にシニア期を迎えたネコを対象とし、かけがえのないネコと飼い主が最後まで悔いなく幸せに生きるために知っておきたい秘訣を解説します。
内容説明
シニアネコに適したフードはなに?ネコに穏やかな老後を送ってもらうには、日ごろからのちょっとした気遣いが大切。ネコが7歳を迎えたら考えておくこと。
目次
第1章 ネコの老いとは?
第2章 シニアネコの健康管理
第3章 シニアネコがかかりやすい病気
第4章 シニアネコに適した食餌と環境
第5章 シニアネコのボディケアとお世話
第6章 別れのとき
著者等紹介
壱岐田鶴子[イキタズコ]
獣医師。神戸大学農学部卒業後、航空会社勤務などを経て渡独。2003年、ミュンヘン大学獣医学部卒業。2005年、同大学獣医学部にて博士号取得。その後、同大学獣医学部動物行動学科に研究員として勤務。動物の行動治療学の研修をしながら、おもにネコのストレスホルモンと行動について研究する。2011年から、小動物の問題行動治療を専門分野とする獣医師として開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
23
非常に細部にわたって説明されていて、猫を飼うのが初めての友人から、生まれたときからずっと猫を飼い続けている自分のような人間まで学ぶことができて共感できる。それは、この本の根底にネコへの愛があるから。じんわりしみる、ネコがいるおうちには一冊あって損はない良書です。2018/07/28
宇宙猫
19
★★★ イラストが可愛くて分かり易い。1/3が病気について。心配事ではあるけど、自分では判断できないんだから細かすぎる情報は、かえって不安を煽るかも。「今日は、その器じゃ嫌!」なのが、うちだけじゃないんだと分かって、ホッとする。2018/02/10
あつ子🌼
9
「子ネコのころがかわいいのは当然ですが、おじいちゃんやおばあちゃんネコになって、ワンテンポ遅れて反応したり、お気に入りの場所でうつらうつらまどろんでいる、少し小さくなった姿を見たりすると、子ネコのころとは違ったいとおしさが込み上げてきます。年を重ねたネコが穏やかに過ごす姿は、心からホッとさせてくれます」 …まえがき買いです(´;ω;`)いつまでも健康で長生きしてね。2023/10/26
Ryo
9
図書館。もっと早く読んでおくべきだった。年を取ると体だけでなく心も変化すること、いつもの観察に注意すること、がんの平均発症年齢は10~13歳なこと、便秘なのに下痢と間違えるはまさにやってしまったので痛恨の極み。サイリウムやオリゴ糖、かぼちゃペースト、乳糖を含む食品(牛乳、ヨーグルト)を与えてみる。フードを食べてくれない時の対処法、強制給餌、安楽死、ペットロス、飛ばしてしまったけど糖尿病、高血圧など症例別について広範囲について網羅してくれているので1冊あると心強いと思う。多頭飼いをおすすめされてて→2019/08/17
patapon
5
可愛らしいイラストに癒されつつもかなり猫の身体や疾患について詳細に説明されている。「いつまでも元気で長生きしてほしいから知っておきたい」内容ではあるが、この内容を全て覚えて全て実施できる人ってそうそういないだろう、と思う。この通りできないから自分はダメな飼い主だ、と思うよりもさらっと読んで、できることをするくらいでいいと思う。2023/12/17