目次
序章 複製とは何か
第1章 遺伝子と複製
第2章 なぜヒトは学習し、記憶するのか
第3章 生物の体と複製
第4章 なぜヒトは多くのものを消費するのか
第5章 ヒトはどのように進化してきたか
終章 世界のありようを「複製」を通して理解すること
著者等紹介
武村政春[タケムラマサハル]
1969年三重県生まれ。名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。博士(医学)。名古屋大学助手、三重大学助手等を経て、東京理科大学大学院科学教育研究科准教授。専門は生物教育学、分子生物学、複製論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
8
新刊棚より拝借。既視感は統合失調症の前兆という捉え方もあるという(78頁)。偽記憶、自我障害という事態もあるのか。情報社会、ネット社会で、我々の脳もどれくらい疲弊しているのか、と不安になってしまう。脳科学的には、我々の脳はうまく忘れて、うまく覚えていると言い切れるのかどうか? 複製は、異常と対極にあるような感じを受ける。複製なんてのは自動的にできてしまい、異常とは天才とか独創と換言できるからである。アレキシス・カレルの『人間この未知なるもの』を想起する内容か。人間進化は複製と独創の両立なければできないか。2013/05/06
takao
1
ふむ2019/10/16
釦
1
いろんなことを「複製」をキーワードに考えてみようという本。精神医学が対象とするいくつかの「複製」事例が興味深かった。と、言うかその他は特に興味を引かれなかった。「複製」というキーワードがなんでもござれな受け皿っぽくて「それ、何も言ってないに等しいのでは??」というところも多かった。2014/11/11
jdrtn640
0
『おへそはなぜ一生消えないのか』が面白く、かつ筆者の「複製論」の気になったので続けて読んでみました。とりあえず、ベンヤミンはそのうち読みたい。2014/11/20
ryota
0
DNAの複製、細胞の複製、赤ちゃんや子供がする模倣も複製、チンパンジーとヒトの枝分かれも複製、などなど、世界は複製でできている。複製思考への誘い。十分、知的に面白い。2014/05/24