出版社内容情報
近代と葛藤した人生の中でも特異な、ミュンヘンで青春を謳歌する若き森?外の姿を、ヨーロッパ近代都市の様相や芸術思潮も交えて描く
美留町義雄[ビルマチヨシオ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
9
ドイツ留学時代の森鴎外の足跡をたどります。後年発表した作品のモチーフとなるエピソードが多数ドイツで生まれていることがわかります。2018/07/29
裕由
1
森鴎外と言えば独、漱石と言えば英、程度の知識しかなかった。フリードリヒ2世の入水を中心に、バイエルンという土地で受けたであろう様々な文化的影響が面白い。2018/11/11
bibi
0
堅いイメージの鴎外。若いころのドイツ留学でも「マジメ先生」のあだ名を頂戴する。心の中は熱い思いがたぎっていても一ミリも外に出さない感じがそのギャップが好きです。鴎外やその他同時代の他の人の日記を調べるなどした緻密な調査の積み重ねでミュンヘン時代の鴎外が描き出されています。当時の絵はがきなどによる風景写真も興味深かったです。2023/01/03
Hashimo
0
鷗外の『独逸日記』、当時の旅行ガイド、同時期にドイツにいた人物の日記などから、当時のミュンヘンを読み解いていくのは、著者独自の視点で、面白かった。2020/03/03