新潮新書<br> 日本人のための「集団的自衛権」入門

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日本人のための「集団的自衛権」入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106105586
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0231

出版社内容情報

成り立ちは? リスクは? メリットは? 政界一の安全保障政策通が、あらゆる疑問に正面から答える。

あらゆる疑問に正面から答える。冷静な議論のために――。その成り立ちや憲法との関係等、基礎知識を解説した上で、「戦争に巻き込まれる危険が増す」といった誤解、俗説の問題点を冷静かつ徹底的に検討した渾身の一冊。

内容説明

集団的自衛権の行使を容認すべきか否か。真っ向から意見は対立し続けているが、そもそもその由来や意味をどれだけの国民が知っているのだろうか。政界きっての安全保障政策通が、その成り立ち、日本における解釈の変遷、リスクとメリット等々、あらゆる疑問に正面から答える。「地球の裏側に行って戦争する権利だ」「日本が戦争に巻き込まれる」といった誤解、俗説の問題点を冷静かつ徹底的に検討した渾身の一冊。

目次

第1章 「集団的自衛権」入門編(戦争は禁止されている;第五一条はどう解釈されてきたのか;ベトナム戦争は「自衛戦争」か;日本は「自衛権」をどう考えてきたか;「行使はできない」の根拠を疑う ほか)
第2章 「集団的自衛権」対話編(地球の裏側で戦争するつもりでは?;ソフトパワーの時代ではないか?;卑怯で何が悪いのか?;アメリカは本当に望んでいるのか?;想定されている事態は非現実的では? ほか)

著者等紹介

石破茂[イシバシゲル]
1957(昭和32)年生まれ、鳥取県出身。慶應義塾大学法学部卒業後、三井銀行入行。1986年衆議院議員に全国最年少で初当選。防衛庁長官、防衛大臣、農林水産大臣を歴任。2012年自民党幹事長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

34
基本的な思想は、反論するところはないかと思います。そもそも自衛権は、個別、集団問わず、自然に持っているもの、というのが国際的な理解なので、「権利を有するかどうか」を議論しているのは、世界広しといえども日本だけのようです…。戦争を起こさないために自衛の手段を持ち、パワーバランスで整合を取ることが、これからの課題だと思います。いつまでも「スネ夫」では、世界の信頼を勝ち取ることはできないので、反撃できる力を持っておくことが重要だと思います。2014/08/26

RIN

29
「集団的自衛権」について概念誕生の背景、歴史的背景、国際社会における議論を基盤に、日本政府の「解釈」論の変遷とその時事的根拠等々、〝入門”の名に相応しく平易な言葉で丁寧に説明している。石破さん自身の意見は置いといて、という態で解説しているので、基本的な知識を得るには好著。元来、国連の集団安保の補完機能として生まれた集団的自衛権。日本が行使できないとすれば代替に何を担うかとか本質的議論と提議を野党議員には望みたい。安保法案反対者と米軍基地撤退を訴える人が被るのが疑問という点はかねてから激しく同意。おススメ。2015/08/05

烟々羅

23
2月末日に京都で衝動買い。そのころに国会中継やTwitter で話題だからと購入して、憲法記念日にまたニュースで取り上げられたころぱらぱらとめくる。佐瀬昌盛教授の用語解釈をベースに、与党自民党の立場から集団自衛権の論理的な根拠を示す本。法律解釈としては整合性のある話であり、引っかかるところなく読める。集団自衛権で「できないこと」がはっきり線引きして書かれているのが良いし、それがしりたかった。 現実にもめているのは、反対派は感情の話をしていて、本書は理論の話をしているということかと思うが、そこは未確認2014/05/07

白義

21
与党政治家の手による集団的自衛権入門ということでその点だけでも資料的価値があるが、中身も純粋に集団的自衛権という概念の成り立ちから日本国内における法解釈の変遷をわかりやすく整理していて読みやすく、基礎知識を得る上でもためになる。集団的自衛権自体は、国連加盟国による国際秩序維持という発想から自然と生まれたもので、もとから多国間協調主義の色が濃厚な印象を受けた、と同時に、だから融通に利用された歴史もあるのだがそれにも言及し論陣を張る点はなかなか堂々としている。結局改憲なくして解釈で容認できるかが重要な争点か2015/08/26

ふろんた

21
集団的自衛権についての是非はここでは書かないが、説明はとてもわかりやすい。反対する人の意見も様々あるだろうが、とにかく変化することを嫌うという人は少なからずいるんだろうな。もう先延ばしが許されない問題ではある。2014/11/11

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