出版社内容情報
池井戸 潤[イケイド ジュン]
著・文・その他
内容説明
ベテラン女子行員はコストだよ―そう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手ホープの“狂咲”こと花咲舞。トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。歯に衣着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配されたメガバンクを蹴り上げる!新ヒロインの活躍が痛快なオフィス名編集。
著者等紹介
池井戸潤[イケイドジュン]
1963年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部・法学部法律学科卒。1998年、『果つる底なき』(講談社文庫)で第44回江戸川乱歩賞、2010年、『鉄の骨』(講談社文庫)で第31回吉川英治文学新人賞、2011年、『下町ロケット』(小学館)で第145回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サム・ミイラ
548
シャイロックの子供たちがグランドホテル形式の短編集なのに対して、こちらは連続ドラマ的短編集。そしておそらく痛快度は池井戸作品の中でも一番だと思う。半沢シリーズ等の長編はすっきり解決までとかくジリジリさせられるが、こちらは短いスパンで毎回それを味わえる訳だ。想像していたよりそれぞれに渋くクールな話でとても楽しく読めた。大企業の御曹子にも財務省の検査役にもふざけた上司にも張り手をくらわす花咲舞の魅力にもうすっかりぞっこんの一冊(笑)2015/05/15
抹茶モナカ
491
個性的なキャラクター花咲舞が活躍する連作短編集。やはり、銀行を舞台にしている。悪役チックな真藤企画部長、伊丹親子といったキャラクターも絡む。サクサク読めて、銀行の事もわかった気になれる。池井戸さんの作品は全部水戸黄門チックだけど、仕方ないよね。2014/03/01
ミカママ
460
ドラマを観ていたので、サクッと。相変わらず小気味よく、勧善懲悪で盤石な顛末を、安心して読了しました。んー、でも暴力はいけませんね、花咲舞さんっ(>人<;)2016/05/22
forest rise field
450
銀行員の狂咲こと花咲舞が、上司の相馬とのコンビでトラブルを抱えた支店を回り業務改善指導をしていく。8本の短編だがストーリーは繋がっている。最後は何だかスカッとします。2019/02/19
れみ
411
東京第一銀行を舞台に、主人公・花咲舞がトラブルの起こっている支店へ出向き事務処理の指導と人間観察で解決(?)する連作短編。これだけ思い切りよく啖呵を切ってくれると気持ち良いんだけど反面恐ろしい(^_^;)もうすぐドラマで見られるらしいので楽しみ。2014/03/04