出版社内容情報
平成とは天皇制の新たなスタイルが確立された時代だった。天皇明仁と皇后美智子が生み出した「平成流」は退位後も受け継がれるのか。皇太子(妃)時代からの足跡をたどり、「象徴」と国民との奇妙な政治的関係性を問う。
内容説明
二人の「平成流」とは何だったのか。岩波新書で読む「平成」。
目次
序論 天皇明仁の退位
第1章 「おことば」を読み解く―現在編(「おことば」の背景;「おことば」の分析;「おことば」の問題点)
第2章 「平成」の胚胎―過去編1(行啓の概要;人々から遠ざかる―行幸啓との共通点;人々に近づく―行幸啓との相違点;戦争に向き合う―広島・長崎・沖縄)
第3章 「平成」の完成―過去編2(昭和からの継続;右派からの反撃;行幸啓の実態;退位表明と東日本大震災;行幸啓の政治的意味)
第4章 ポスト平成の行方―未来編
著者等紹介
原武史[ハラタケシ]
1962年、東京に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材。東京大学大学院博士課程中退。東京大学社会科学研究所助手、山梨学院大学助教授、明治学院大学教授を経て、放送大学教授。専攻は日本政治思想史。著書に『昭和天皇』(岩波新書、司馬遼太郎賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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