出版社内容情報
世界に冠たる国民皆保険の根幹をなす国民健康保険(コクホ)が今、揺れている。無保険者問題、地域格差、財源不安、後期高齢者医療制度。持続可能な安定した制度を維持するには何が必要か。制度のあらましを解説、問題を指摘する。
内容説明
世界に冠たる日本の国民皆保険制度の根幹をなす国民健康保険。しかし今、その制度が揺れている。近年話題となった無保険者問題、地域による保険料の格差、無職者比率の高まりによる財源不安、そして後期高齢者医療制度。持続可能な安定した制度を維持するには何が必要か。制度のあらましを解説する。
目次
第1章 保険証一枚で医療サービスが受けられる
第2章 保険料の高騰とその滞納問題
第3章 国民健康保険制度の役割変容
第4章 後期高齢者医療制度と市町村国保の関係
第5章 国民皆保険を守れるのか
著者等紹介
結城康博[ユウキヤスヒロ]
1969年生まれ。淑徳大学准教授。法政大学大学院博士課程修了(政治学)。地域包括支援センター(社会福祉士・ケアマネジャー・介護福祉士)および民間居宅介護支援事業所勤務ののち、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちさと
23
2010年出版。2008年度の市町村国保の保険者数は1788で、そのうち4割が赤字というちょっと古い情報。健康保険の仕組みや歴史、保険料の算定方法といった下地はなんとなく理解できました。本書では市町村国保は都道府県単位に統合しようよ、むしろ全部一元化しようよという事が言われていますが、日本に住んでいなかったので現在どうなっているのかよく分からず。誰か教えてください。しかし国民皆保険て素晴らしい。2019/01/06
hori-chan
1
基礎から学ぼう国保を。2015/12/09
みぃ姉
1
病気を理由に失業して初めて気づいた国保と職域保険の違いに唖然として手に取ったのがこの本でした。従来は自営業者が中心であった若年層の国保加入者は、今や非正規雇用の受け皿となっており、その他の医療保険よりも苦しい財政とならざるを得ず、かつ傷病手当金がないなど保障面でも厳しいという現実を再認識した。私にとっては既知の内容が大半でしたが、国民皆保険制度を知るためにも、普通に働いている、健康な現役世代にこそ一読して欲しいと思いました。2011/01/22
ゴルタメ@ゴルフ大好き
0
フリーアクセス権が保障されている。国保の一元化が必要で都道府県単位の運営。人の命にかかわるため単純な負担と給付という理論のみでは解決は難しい。2016/06/17
そら
0
国民健康保険の制度についてよく勉強することができました。2022/06/12