内容説明
木内石亭の名は、一般にはほとんど知られていない。“石の長者”と呼ばれ奇石の蒐集家であったその生涯を、この一事に傾け尽した彼は、決して偏ったマニアではなく、厳密な研究態度は近代考古学に生きて伝えられたのである。本書は石亭の人柄と業績とを広く採訪された資料により、見事に構成された江戸中期一異才の伝である。
目次
第1 石亭の一生(おいたち;茶道の修業;若き日の家庭;物産会における活躍;弄石の旅;『雲根志』前編・後編の刊行;弄石の友;老境に入って;古稀の祝い;その死;彼の性格)
第2 石亭の業績(蒐集;著作;学問上の見解とその業績)
木内家略系図
略年譜
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- 和書
- 永遠の仔 〈上〉