内容説明
明治維新の潮流に乗りそこねたものは多い。西郷とともに,江藤もまた時早く命を絶たれた。功臣が一転して逆賊となる時勢の激しさに,江藤も押流されたのである。その波瀾多き生涯は幕末維新史のめまぐるしさに似ているが,本書はよく新史料を消化し,政治法制史的な視点から佐賀藩及び江藤個人を分析し追及した力作である。
感想・レビュー
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Taka
46
昭和37年初版の人物伝。この頃だとまだ明治の空気を知る人達がかなり多くいただろう。江藤新平、その人となりが分かる貴重な資料。赤貧から頭を武器に立身出世する様は痛快。つくづく若くして佐賀の乱で処刑されたことは残念。2019/05/25
Ryu
1
また違った詳しさで楽しく読めました。知らなかったこと・疑問に思ってなかったことが出てきて、深く知ることができました。 そのときの他人や政治の動きなども書かれており、また勉強になります。 ますます興味が湧きました。 また読み直したいです。2015/03/03