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内容説明
被災地に住む女性ジャーナリストがこの人類史的な大惨事の全貌を描破。住民の苦難の実相とこれをもたらした背景、意思決定の秘密を解明した決定版。
目次
第1部 わが内なるチェルノブイリ(世界ではじめての体験;ルードゥニャ=オソシニャ村―偽りのゾーン;廃墟のそばで;ジトーミルでの政治戦争;議会での虚しい叫び声;体制の秘密主義―情報はいかに統制されたか;罰なき罪;イズラエリは告白する;「子どもたちの健康は心配ない」;真理の瞬間;「地球規模の大惨事である」;IAEAはそれでいいのか?;チェチャ川は流れる―ウラル核惨事の警告;溺れる者を救うのは、溺れる者自身の手である;汚染地域再訪;「子どもたちが死にかかっています、助けて下さい!」)
第2部 極秘(クレムリンの賢人たちの40の機密議事録―「秘密の対策本部」は何を決めたのか;この世の生活は原子炉とともにあるのか―共産党政治局の白熱の議論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maimai
7
チェルノブイリ原発事故はソ連に大きな影響を及ぼしてソ連解体にまで至った。ソ連崩壊後の同様につけ込みオウムのロシアにおける活動が進み、富、ウイルス、武器と多くの資産を得たがその名残りとして生物化学兵器研究所は怪しく蠢いている。ロシアにおける遺伝子変化した畸形動物、生物化学兵器研究所と謎が多いが、露のAlephは日本本部と繋がりがあることが確認されている。麻原の影は治ったのだろうか。平成に始まり平成で終わった事件は水面下で続いているのだろうか。露の生物化学兵器は世界最高に成長し今後の行く末が謎に満ちている。2020/12/13
coolflat
5
日本で起こっている状況と瓜二つである。例えば、ソ連やウクライナでは、放射能汚染に気がついた少数の人たちを放射能恐怖症と言って非難し侮蔑することで、特別おかしな人たちなんだと分断し、残りの大半を嘘の情報で安心させる。日本の放射“脳”と正に同じである。また内部被曝の平均化という件が出てくる。要するに、汚染地の食物を汚染されていない土地へ出荷し、市民が汚染食物を食べる、ということである。あくまでも暫定基準値の名の下に行われるが、実質的には恒常的である。日本でこれと同じことが行われていないかと思うと、ゾッとする。2014/06/24
ねええちゃんvol.2
3
★★★ チェルノブイリの現実。たくさんの子どもが病気になっている。検査しても結果は教えてもらえない。「きれいな」食品の配給がわずかなので、「きたない」エリアの牛乳や野菜を食べるしかない。25年後に「フクシマ極秘」という本が出ないことを祈る。2011/06/29
sherbet
0
良書でした。僕にとっては多少のプレミア価格がついてても買う価値はありました。おそらくチェルノブイリや福島規模の原子力災害が起こった場合、被害規模が大きすぎるために、共産国家だろうが民主主義・資本主義国家だろうが、国が摂れる政策・国民に対する態度はさほど変わらないだろうなと思いました。2012/08/03