内容説明
この本は、すでに過去のものとなってしまった家事の技術について書いたものである。家族が暮らしていくために必要な、さまざまな仕事とその重要性について、そこで使われる道具を通して、具体的に語っている。
目次
台所の道具
牛乳と乳製品の道具
洗濯の道具
家のまわりで
織物の道具
家を飾る
銅具名他・和英対照表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壕野一廻
1
ある種の強火オタク本で、イギリスの伝統的ライフスタイルにおける家事を総覧した力作。現代物質文明への嘆きをぼやきながらも、同時にその利便性やその文明が人を自由にした面も否定しきれない。そんな筆者のアンビバレントを覗かせながら語られる「昔の暮らし」は生き生きとしている。 資料としても読み物としても非常に面白い一冊でした。2021/01/21
かみーお
0
資料本として。ものすごいおもしろい。読み物としても。作者の愛がこもっている。買って良かった。読み終わってはいないけれど、ちょっとずつ変則的に読んでいこ。2014/02/21
いっちょかみ
0
18世紀から19世紀にかけての、今では失われた(もしくは見えにくくなった)ごくごく一般的な生活全般にわたって記された書。料理・洗濯・掃除・チーズ作り・服飾から煙突掃除まで。まったく主婦とはどんな他の職業よりも多くの道具を用い、多くの仕事をこなす職業である! イラストも豊富で目にも楽しい一冊。2009/09/08
きりぱい
0
これはいい!自給自足という暮らしは辛い労働でもあったけれど、創造するという意味では豊かであった。そんな生活全般の道具についてのあれこれは、読んで楽しく見て楽しい。同時に、自分の家事への姿勢を見直させられもする。これぐらいで主婦してると偉そうには言えないな、と。大型本で厚みのある紙質も好ましく、アンティークの生活雑貨に興味のある人なんかにもお気に入りとなるかもしれない。2009/03/30