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内容説明
ヨーロッパ旅行で出会ったたくさんの怪物たち。いきいきとした表情の豊かさは、天使や聖人像よりはるかに魅力的だ。怪物でにぎわう大聖堂などは怪物の住み家のようにもみえる。なぜ教会にそんなにたんさんの怪物がいるのだろう。想像力を武器に大宇宙にわけ入った冒険家たちがみた怪物の世界。中学生から。
目次
黙示録の竜
竜はヒュドラーが変身したのか
頭の数が多いほど大物である
竜のすみかは太古の森ふかく
竜とたたかった騎士たち
竜はよみがえり町をおそう
噴水にされた竜
ヘビに足がない理由
髪の毛とメドゥーサ
オンドリのタマゴ
ヒエロニムス・ボッシュ
ジョゼッペ・アルチンボルド
歌川国芳
葛飾北斎
オディロン・ルドン
マックス・エルンスト
ピエロ・ディ・コジモ
伊藤若沖〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二笑亭
7
「怪物」を軸に伝説から芸術まで、人間の「想像力」を旅する一冊。以前読んだ澁澤龍彦『幻想博物誌』と一部内容が重複するものの、後半は幻想的な絵画や怪物を描いた画家の生涯や技法に焦点が置かれたり、各章が関連を持って数珠つなぎになっている構成が楽しい。本来児童向けの書籍なので、図版も多く文章も読み易く、童心に帰った状態で没入していった。マンティコラの尻尾の棘を手裏剣ならぬ“シリ剣”と表現しているのに笑った。2022/04/29
Cathal
0
怪物とは単に恐ろしいだけのものなのではなく、人が生み出した産物なのだと考えると、新しいものの見方が自分の中に生まれた気がした。2011/01/31
ipusiron
0
1997/7/4読了