双書プロブレーマタ<br> 現代哲学基本論文集〈1〉

双書プロブレーマタ
現代哲学基本論文集〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326198764
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1311

出版社内容情報

分析哲学の展開を跡づける重要論文の集成。現代論理学の基礎を築いたフレーゲから論理実証主義者まで7本収録。フレーゲ:意義と意味について,ラッセル:指示について,他。

内容説明

フレーゲ,ラッセルから論理実証主義に至る揺籃期の若々しい息吹き。現代哲学における〈言語的転回〉の諸相を読む。

目次

意義と意味について(フレーゲ)
指示について(ラッセル)
事実と命題(ラムジー)
意味の経験論的基準における問題と変遷(ヘンペル)
事実的ア・プリオリは存在するか(シュリック)
プロトコル言明(ノイラート)
科学の普遍言語としての物理的言語(カルナップ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

2
従来の哲学における内包/外延関係を、意義(表現関係)と意味(指示関係)に捉え直したフレーゲの功績は、ラッセルの指示の考察やラムジーの事実と命題の「真理の剰余説」等、言語哲学と意味論の流れを作り出していく。シュリュックの現象学批判が分析/総合という同じ枠内を巡っている点等、後のクワインやデイヴィドソンの批判を思い起こさせる。カルナップとノイラートの物理主義を巡る「統一科学」の構想は当時の形而上学批判を共有している点も確認できる。20世紀初頭のイギリス、ドイツ、オーストリアに始まる分析哲学の重要文献を収録。2017/02/20

☆☆☆☆☆☆☆

0
分哲の基本論文集。現象学寄りの自分としては、ボコボコにされててちょっといたたまれなかった。ともあれ勉強になりました。2014/06/23

田蛙澄

0
ローティの『哲学と自然の鏡』を読んでいてやはり論理実証主義あたりの細かい知識が足りないなと思って読んだが、思ってた以上に刺激的で面白かった。特にラムジーやノイラートの発想がその後論理実証主義とは別方向のプラグマティックな方向に分岐していく端緒だったという感じがする。 カルナップの統一科学の発想もきっとリアルタイムならすごいユートピア的に感じただろう壮大さがあってなかなか魅力的。2021/05/07

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