新潮文庫<br> わかぎみ

新潮文庫
わかぎみ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101292083
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

新兵衛とおのの夫婦は、主君の義母、常高院さまから素姓の知れぬ男子を預かったのだが―下級武士夫婦の視点から、豊臣・徳川の戦いに巻き込まれた少年の悲哀を描いた表題作『わかぎみ』。藩財政の逼迫をよそに、殿様は天皇御陵の修復を命じた。殿様の真意と御陵修復をめぐる人間模様とを、史実に基づいて描いた『ミサンサイ物語』など、江戸時代に材を取った時代小説8編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

安芸あずき

3
短編集。どの話もどこか、人の世の理不尽がある。個人的には「海から来た側女」が印象的だった。にしても、私はまだ男の人を知らないので、こういった肉体関係の関わる男女の話を読むと、頭の中が「???」になる。そういう意味では、はやく知ってみたい気になる。同時に、物語の男女の機微を見て、「やっぱりまだいいや」と縁の無さに安堵したりもするのだが…。2014/06/05

kanako

1
永井さんの作品の中では異色の短編集な感じがします。最後の「声なき村からの便り」はじめの一文、「どうか灯を消して欲しい。そして、ほの暗いろうそくの光で、この物語を読んでいただきたい…」にすぐに心を奪われて妖しい世界に誘い込まれてしまいました。勿論やってみました 史実に材をとった「ミサンサイ物語」も面白かったです2013/01/21

ぴよぴよ

0
真田丸を観てて思い出しました。秀頼には側室の生んだ子がいたんですよね。この作品に登場する国松は、伝えられているような利発な子ではなく、一見愚鈍な男の子。でも、最後は立派だった。じわじわ沁みてくる作品です。

ka-ko

0
代表作のわかぎみをはじめ、短編小説8作がこの本にはありました。最後の作品「声なき村からの便り」は、最初、どうか灯を消してほしい。そして、ほの暗いろうそくの光でこの物語を読んでいただきたい。という文章からこの小説を読むのが楽しみでした。真由女は、どこまで真実だったのか、最後に芋ずるしきに村人が殺されていく。なんだか、廃墟になっていく村の姿を象徴しているようでした。2014/12/29

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