出版社内容情報
鎌倉時代の代表的説話集。禅珍内供の鼻の話のように笑いを誘う特異な性格や行動もあり、すさまじい執念の話もある。また鬼に瘤を取られる翁や、雀の報恩のごとき民話もある。すべて民衆の生活感情が浮き彫りにされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルーツ・リー
4
大体の話の内容は、同じく説話を中心に扱った「今昔物語」と被って来るのかな、という印象。 ただ、後世になって書き加えられたもの等が収められている事もあって、今昔物語の内容を校正して、より理が通るような内容に書き改めた感じだろうか。 浄土真宗の教えを、一般の信徒に伝えるために話された説話が元になっているので、古典でありながら、なかなか楽しく読むことができる一冊。 そういう意味でも、今昔物語との親和性は高いのかな、と思いました。2019/06/25
