出版社内容情報
ゴム膜のように変形する空間など,常識と相容れないようにみえる相対論も,現在では天文学などの基礎として,また,カーナビなどの技術において,不可欠となっている.アインシュタインの思索をたどり相対論の世界を解説する.
内容説明
高速で運動する物体が縮んで見え、日常の感覚では変化するとは思えない時間・空間が、まるでゴム膜のようにダイナミックに変形する。常識と相容れないようにみえるこの相対性理論も建設から100年を経て現在では科学の中にしっかりとした位置を占めている。理系的教養としての相対論をアインシュタインの思索をたどり、現代的な話題もおりまぜながら解説する。
目次
1 特殊相対性理論
2 特殊相対論から一般相対論へ―アインシュタインの孤独な闘い
3 リーマン幾何学との出会い
4 遅い粒子の弱い重力場における運動
5 シュバルツシルド時空
6 曲がった時空
7 アインシュタイン方程式
8 ブラックホール
9 量子力学との折り合い
著者等紹介
細谷暁夫[ホソヤアキオ]
1946年生まれ。1969年東京大学理学部物理学科卒業。現在、東京工業大学理工学研究科基礎物理学専攻教授。理学博士。専門は、素粒子論、場の理論、量子宇宙論、相対論的宇宙論
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