出版社内容情報
敗戦直後，大きな歴史の転換のなかで，雑誌『世界』は創刊された．その軌跡は，戦後史の激動と重なっている．いま改めて初心を省み，未来を拓くべく，同時代の課題と精神状況を見直す．語りあうのは，同年生れの作家と編集者．
感想・レビュー
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扉のこちら側
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2018年442冊め。タイトルの『世界』とは岩波書店発行の雑誌の方。昨年流行った『君たちはどう生きるか』の著者・吉野源三郎だった。発行当時は自由主義の雑誌だったが、岩波氏（岩波書店の創業者）の死後に吉野によってだいぶ左寄りになっていったが、「心あるインテリ」路線は大事にしてほしいものである。大江氏と安江氏の対談では、1945年8月15日を知る世代と知らない世代の隔たりを考えさせられる。2018/08/04
