350年の時を経て、武蔵の真の姿が明らかになる。今日まで武蔵論や小説の多くが依拠してきた史料を徹底検証し、また新資料を駆使して、武蔵の実像と思想に迫る。

なぜ、吉川英治をはじめ、おおくの歴史作家たちは、宮本武蔵をとり上げたのか。人間武蔵の生きざまを、どうとらえたのか。早乙女貢・津本陽・佐江衆一、翻って村上元三・山 ...

いまでも語り継がれる宮本武蔵の伝説。戦国時代から徳川初期、一生、浪人として生き、戦い抜いた負け知らずの武芸者は、どんな男だったのか ...

宮本武蔵は実在の人物だが、その生涯を伝える史料はほとんどない。吉川英治の『宮本武蔵』によって、求道者としての武蔵のイメージが定着し、沢庵やお通をめぐる人間ドラマ ...

煩悩と闘争の生涯をあるいた宮本武蔵。世代は遠く違っても、その苦悩は現代を生きる人たちにも大きく通じるところがある。武蔵は本能の赴くまま、悩み、もがき、猛り泣いて ...

... 日本の協力者と見られたのである。ム・マイステル(ゲテが書いた修養小説の主人公)であり、トニオ・クレゲル(トマス・マンの書いた修養小説の主人公)であり、吾一(山本武蔵ブムであり、もう一つは、現在の日本人の、異常なまでの、それが、またよみがえた ...

剣聖と称え、崇め奉る日本人の武蔵像に物申す!...乱世の戦国末期から、泰平の世へと向かう時代の転換期を駆け抜けた宮本武蔵。だが、今日の日本人が抱く武蔵像は、あくまで ...