内容説明
「大変な人」の支援はタイヘン?当事者主体って?意思を尊重するって?「見守り」介護って?“たいへんな人”??の自立生活を現実のものとしてきた歴史と実践のみが語りうる、「支援」と「自立」の現在形。
目次
第1部 これまでのこと、支援の実際(自立生活という暮らし方がある;当事者運動のかたわらで―運動と私の歴史)
第2部 自立すること、支援の位置取り(それぞれの自立生活への道と自立生活獲得のための支援;ハコに入れずに嫁に出す、ことについて―「支援者としての親」論;意思を尊重する、とは―ある「支援」論;当事者に聞いてはいけない―介護者の立ち位置について;介助で暮らし/働く、ということについて―介助労働論)
第3部 制度のありよう、これからのこと(いうまでもないことをいわねばならない「この国」の不幸―制度論;「見守り」という介護)
著者等紹介
寺本晃久[テラモトアキヒサ]
1973年生。東京都立大学大学院社会科学研究科(社会学)博士課程単位取得退学。現在、東京・多摩市や日野市を中心に自立生活やグループホームで暮らす知的障害/自閉の人についての介助派遣をささやかに行っている
岡部耕典[オカベコウスケ]
1955年生。東京大学文学部社会学科卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科(社会福祉学)博士課程修了(博士)。現在、早稲田大学文学学術院客員准教授(専任扱い)。知的障害/自閉の子を持つ親
末永弘[スエナガヒロシ]
1968年生。介護者(ヘルパー)、支援者、介護コーディネーター。17歳、ろうの障害当事者と出会う。20歳、大学を退めて自立障害者のヘルパーとして働く。23歳、「自立生活企画」の設立に関わる。以後、「自立生活センターグッドライフ」、「ピープルファーストはなしあおう会」(現ピープルファースト東京)、「ピープルファースト東久留米」等の設立に関わる
岩橋誠治[イワハシセイジ]
1963年生。1987年~現在、たこの木クラブ代表。「障がいのあるなしに関わらず、誰もが地域で共に生きる」ことを願い、「子どもたちどうしの関係づくり」をめざすたこの木クラブを設立。子どもたちを切り分ける社会の課題を担う中で、今日では、成人した障がい当事者の生活全般に渡る支援を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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