内容説明
「開かれた共同性」としての「民族」は可能なのか!個人への視座から「民族」を描きなおし、異化と同化、抵抗と迎合といった単線的理解では捉えることができない人々の「生」を、二項対立的なポリティクスに埋没させてしまうことなく描き出そうとする、若き社会学者による意欲作!
目次
第1章 「個人」に立脚し、経験を記述する―“私”のポジショナリティと研究方法
第2章 「ナショナリティの強制力」をめぐる朝鮮籍者の経験と実践
第3章 「国際結婚」家族による「民族」の実践―歴史性の「継承」と家族の安泰はいかにして「両立」するのか
補遺 「家父長制的民族主義」からの「逃避」とその超克―ある在日朝鮮人青年の「渡韓」を事例として
第4章 「民族」の語りをめぐる対話の膠着と展開―“私”による「ダブル」へのインタビューを事例として
第5章 対話の生起条件―「名前」をめぐる論争を手がかりに
著者等紹介
李洪章[リホンジャン]
1982年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PDなどを経て、神戸学院大学現代社会学部講師。専攻は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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