内容説明
「ドッグファイト」は、戦闘機同士の空中格闘戦です。空対空ミサイルの高性能化でその機会はなくなるともいわれましたが、近年登場しているレーダーに映りにくいステルス戦闘機がより一般的になれば、至近距離でいきなり敵機と遭遇し、ドッグファイトにもつれこむ可能性が高まるとも考えられています。本書では、おもにジェット戦闘機のドッグファイトで用いられる空中戦闘機動を科学的な視点から解説します。
目次
第1章 戦闘機の機動の基本を知る
第2章 各種の基本戦闘機動
第3章 戦闘機に搭載される武装
第4章 戦闘機の戦い方
第5章 曲技飛行の技
第6章 素朴な疑問
著者等紹介
赤塚聡[アカツカサトシ]
1966年岐阜県生まれ。航空自衛隊の第7航空団(百里基地)で要撃戦闘機F‐15Jイーグルのパイロットとして勤務。現在は航空カメラマンとして航空専門誌などを中心に作品を発表するほか、記事の執筆やDVDソフトの監修なども行っている。日本写真家協会(JPS)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
243
現実のドッグファイトがどのような歴史で戦われて来たのか、今の戦術など勉強になる。 2018/07/08
RmB
10
「闘わずして、勝つ」などといいますが、闘って勝つことより闘わずして負けないこと。それが軍事力の存在意義なんでしょうね。ドッグファイトにおいてもいかに堕とすかとともに、いかに堕とされないか。それは、離陸する前に決まっているような気がします。2017/02/12
buchi
6
先日読んだ『戦闘機と空中戦の100年史』も面白かったけど、ドッグファイトに特化したこちらもスカイ・クロラを読むにあたり為になった。著者は元戦闘機パイロットだそうで、かなり突っ込んだ内容でした。また曲技飛行の機動についてもページを割いて詳しく解説してくれてあるので良かった。サクサク読めるし、巻末の語句索引INDEXもありがたい。手元に置いておきたい一冊。2017/02/23
DIVERmope
5
豆知識として面白いこのシリーズの中でも、この本は実用書としての必要性はほぼ皆無でしょう(笑)さて、元イーグルドライバである著者が記す揚力遠心力のバランス、様々な種類の機動、兵装の種類などは簡潔に纏められており、その手のジャンルが好きな人には面白いだろう。過去の空戦史から見る、航空技術の変遷は特に興味深い点だ。また、レンジや対地対艦攻撃、空軍機と海軍機の違い、F-22に関する記述は、今後の国防問題、F-X問題や極東地域におけるステルス戦闘機の開発問題などを考える時には、ちょっとした助けになるかも・・。2013/03/09
モモのすけ
5
この本は『永遠の0』や『空の中』の副読本として読んだ。「一撃離脱戦法」など参考になる。2012/09/22