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出版社内容情報
現代社会に遍在し氾濫するメディア・コンテンツを理論的、実務的視点から多角的に読み解く。
第1章 メディアの発達と新たなメディア・コンテンツ論:現実・情報・虚構空間を横断した分析の必要性(岡本 健)
1 メディア・コンテンツとは何か
2 メディアの発達とコンテンツ
3 「メディア・コンテンツ論」の必要性
4 メディア・コンテンツとさまざまな越境
5 本書のメディア・コンテンツ論
第2章 アニメはどこから作られるのか:変わる原作の生まれ方(柿崎俊道)
1 はじめに
2 オリジナルアニメはギャンブルか?
3 社員プロデューサーの力
4 アニメの中心は原作付き
5 デジタル化,ネットワーク化により「原作」の生まれ方が変わるかもしれない
第3章 メディア・コンテンツと著作権:「よき人生」のための「文化コモンズ論」「かかわり主義」(山田奨治)
1 メディア・コンテンツの「消費」が変わった
2 「グッズ」から「グッド・ライフ」へ
3 文化コモンズ論の可能性
4 著作権を変える力
第4章 コンテンツ論の新たな展開:「コンテンツ= 中身」論の限界と間コンテンツ性(井手口彰典)
1 コンテンツ=中身という前提/限定
2 現象としての〈恋チュン〉
3 同人文化と二次創作
4 要素の共有/非共有
5 「お題」という可能性
6 まとめ:「間コンテンツ性」への着目
第?部 メディア・コンテンツ分析の視角
第5章 グローバル化の中のコンテンツ文化を考える:雑誌『Tarzan』に見る男性身体のイメージとその変容(岡井崇之)
1 メディア・コンテンツ分析という視点
2 グローバル化のなかの雑誌コンテンツ
3 メディア・コンテンツで「男性身体」はどのように表象されてきたの
か?
4 『Tarzan』は男性身体をどのように描いてきたのか?
5 結論にかえて
第6章 「ゾンビ」と人間・文化・社会:「他者」との関係性に注目して(岡本 健)
1 ゾンビ文化の拡がり
2 ゾンビ・コンテンツの誕生
3 ゾンビ・コンテンツの展開
4 ゾンビと「他者」
第7章 「魔法少女」アニメからジェンダーを読み解く:「魔」と「少女」が交わるとき(須川亜紀子)
1 はじめに:コンテンツとしての「魔法少女」
2 日本のアニメーションにおける主人公
3 魔と魔女と少女
4 「 魔」と女性と少女
5 『 魔法使いサリー』と『ひみつのアッコちゃん』:プロトタイプの確立
6 『 魔女っ子メグちゃん』と『魔法の天使クリィミーマミ』へ:リブから「女の時代」
7 1990 年代『セーラームーン』の衝撃:恋も仕事も
8 2000 年代以降の深夜アニメにおける「魔法少女」再考
9 まとめ
第8章 家族の視点から「J ホラー」を読み解く:変容する家族,メディア,恐怖(レーナ・エーロライネン)
1 J ホラーとはなにか
2 家族構造の歴史
3 変化する母親,子ども,父親
4 伝染する「恐怖」と居場所
第9章 コンテンツ分析の視角としての「フォルム論」:推理小説,あるいは近代社会の自己意識をめぐる物語(遠藤英樹)
1 はじめに
2 推理小説の歴史
3 推理小説の定義
4 マルクスの「価値形態論」
5 フォルムの再帰的叙述
6 む す び
第?部 メディア・コンテンツと社会の関係性
第10章 グローバルな社会におけるメディア・コンテンツ:マレーシアと日本におけるインターネットとジャーナリズム(前田至剛)
1 社会に規定されるネット利用
2 ネットユーザーの違い:日本・マレーシア比較
3 マレーシア経済とネットの関わり
4 マレーシア政治とネットの関わり
5 マレーシアの政治風土
6 マレーシアジャーナリズムとメディア
7 ネットを「自由」にした社会的条件
8 社会的に規定されるネット上のコンテンツ
第11章 コンテンツの国際的・地域的展開:スーパー戦隊シリーズのフォーマットとナラティブの関係(平 侑子)
1 はじめに:コンテンツとしての「スーパー戦隊シリーズ」
2 コンテンツの構成要素:フォーマットとナラティブ
3 コンテンツの海外展開:スーパー戦隊シリーズからパワーレンジャー・シリーズへ
4 日本における展開
5 まとめ:より大胆なコンテンツの展開へ
第12章 コンテンツビジネスの新たなあり方:アニメ番組の制作と二次利用を中心に(増本貴士)
1 はじめに
2 アニメ番組の制作資金
3 アニメ番組の著作権
4 おわりに
第13章 コンテンツの「消費」の仕方と地域との出会い:「コスプレ」というコンテンツ文化(鎗水孝太)
1 はじめに
2 「コスプレ」という文化的実践
3 コスプレ・ツーリズム
4 おわりに
第14章 コンテンツツーリズムというアプローチ:アニメコンテンツと地域社会をめぐる新たな潮流とその特性から( 山村高淑)
1 コンテンツツーリズムの政策論:国家政策におけるコンテンツツーリズムの位置づけ
2 アニメ・コンテンツツーリズムの展開経緯
3 アニメ・コンテンツツーリズムの特性
4 コンテンツツーリズムのステイクホルダー論:まとめにかえて
おわりに コンテンツ論を越境するコンテンツ論へ(遠藤英樹)
岡本 健[オカモト タケシ]
奈良県立大学准教授
遠藤 英樹[エンドウ ヒデキ]
1963年生まれ。関西学院大学社会学部卒業、同大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。社会学修士。現在、立命館大学文学部教授。観光社会学・現代文化論専攻。『ガイドブック的! 観光社会学の歩き方』(春風社、2007年)、『現代文化論』(ミネ ルヴァ書房、2011年)、『メディア文化論』(編著、ナカニシヤ出版、2013年)、他。
内容説明
現代社会に遍在し、氾濫するメディア・コンテンツを理論的、実務的視点から多角的に読み解く。
目次
第1部 メディアの変遷とコンテンツのあり方(メディアの発達と新たなメディア・コンテンツ論―現実・情報・虚構空間を横断した分析の必要性;アニメはどこから作られるのか―変わる原作の生まれ方;メディア・コンテンツと著作権―「よき人生」のための「文化コモンズ論」「かかわり主義」;コンテンツ論の新たな展開―「コンテンツ=中身」論の限界と間コンテンツ性)
第2部 メディア・コンテンツ分析の視角(グローバル化の中のコンテンツ文化を考える―雑誌『Tarzan』に見る男性身体のイメージとその変容;「ゾンビ」と人間・文化・社会―「他者」との関係性に注目して;「魔法少女」アニメからジェンダーを読み解く―「魔」と「少女」が交わるとき;家族の視点から「Jホラー」を読み解く―変容する家族、メディア、恐怖;コンテンツ分析の視角としての「フォルム論」―推理小説、あるいは近代社会の自己意識をめぐる物語)
第3部 メディア・コンテンツと社会の関係性(グローバルな社会におけるメディア・コンテンツ―マレーシアと日本におけるインターネットとジャーナリズム;コンテンツの国際的・地域的展開―スーパー戦隊シリーズのフォーマットとナラティブの関係;コンテンツビジネスの新たなあり方―アニメ番組の制作と二次利用を中心に;コンテンツの「消費」の仕方と地域との出会い―「コスプレ」というコンテンツ文化;コンテンツツーリズムというアプローチ―アニメコンテンツと地域社会をめぐる新たな潮流とその特性から)
著者等紹介
岡本健[オカモトタケシ]
奈良県立大学准教授
遠藤英樹[エンドウヒデキ]
立命館大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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