目次
序章 「貧困と学力」という問題設定
第1章 奪われる教育の機会・排除される子どもたち
第2章 子どもと貧困と教育への視座
第3章 今、足立の子どもと学校は…
第4章 学びをつくる・関係を編み直す
第5章 貧困問題への教育からの回答・試論
補論 巨大な遠隔操作システムの浸透
著者等紹介
岩川直樹[イワカワナオキ]
1960年清水市に生まれる。埼玉大学教育学部教授。教育と知のフィールドを行き来する臨床哲学を自分の研究スタイルにしてきている
伊田広行[イダヒロユキ]
1958年生まれ。2004年度で大学の専任教員を辞めて、今は非常勤講師や講演、本の執筆、市民活動、自殺防止センター等のボランティア、日本女性学会の活動などをしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TOMTOM
1
教育現場と行政の方向性の違い、「学力」をどう定義するのか。エリートになれない子どもたちの視点からの教育をひもといている。「学校に来るだけでのその子にとってはすごいこと」「給食を一日の栄養源にしている子」「ある子どもは目の前で母親が父親に殴られるのを見て暮らしてる」そんな子どもたちに寄り添う教育、エンパワメントを培うことのできる教育の提起。想像力と感性のない人間が教育行政に携わってほしくないとつくづく思う。東京足立区の現場からの声と行政のギャップに腹立たしさを感じる。2013/09/20