目次
第1章 インターネット黎明期のイスラーム世界(中東・イスラーム世界と情報通信技術;アラビア語とコンピューター ほか)
第2章 多様化するサイバー・イスラーム(イスラーム世界のデジタル・ディバイド;九.一一事件とイスラーム世界のインターネット ほか)
第3章 仮想空間から現実社会へ(ブログの時代;SNSの拡大 ほか)
第4章 インターネットで変わるイスラーム世界(伝統的メディアの役割;手のひらのなかからの革命 ほか)
著者等紹介
保坂修司[ホサカシュウジ]
慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻、湾岸地域近現代史、中東メディア論、科学技術史。現在、日本エネルギー経済研究所研究理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
10
コーランの印刷や説教などの衛星放送については宗教的な見地から反対の声があったそうだが、アラビア語ほ電子化についてはスルーされたそうである。もちろん、むかしむかしのパソコンは大衆的なものではなく(イスラム諸国であればなおさら)、利用者は北米留学者ぐらいに限られていたのも原因らしい。いまもパソコンを生産しうるイスラム諸国は、インドネシアぐらいだそうである▲現在、スマフォの普及によって世界各国のムスリム大衆が各地のアラビア語方言を電子文字に表しており、正書法にもなんらかの影響を及ぼすかもしれない。2018/09/22
モーリン
3
フェイスブック革命とか言われるアラブの春にて、SNSが大きな役割を果たしたと言える証拠が見つからないって箇所で衝撃を受けた。確かに普及率を考慮するとその通りなのかもしれない。2014/10/02
うらじ
3
サイバージハードという言葉に心躍る。2chと同時期に同時期に掲示板が始まった、イスラエルにサイバー攻撃を仕掛けたムスリムハッカーがいる。意外とイスラム圏でもIT利用が進んでるんだなと関心。ブルートゥースで顔写真をバラ撒く出会い手法なども興味深い。2014/07/31
takachan
2
中東近辺のICT事情を俯瞰することができた。でも、他の資料も探してみた方がいいね。2015/12/26
うえ
2
イスラム国誕生前夜。アラブのネット空間は我々の想像を超える 「かつてイスラーム世界でみられた情報の大量生産に対する拒否反応がPCに関してはほとんど起きていない」「慢性的な情報飢餓状態にあったアラブ諸国ではSNSがものすごいスピードで浸透していき…ユーザーの数が新聞や雑誌の総印刷部数を上回ってしまった」「ネットを利用できる階層であれば…それなりの恩恵を受けているはずなので、反体制運動に活用することは少ないだろうと踏んだのかもしれない。ただし、結果的にはそれが大きなまちがいであった」過激派無限増殖のサイクル2015/02/04